グランツーリスモ (映画)
グランツーリスモ | |
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Gran Turismo | |
監督 | ニール・ブロムカンプ |
脚本 |
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原作 | PlayStation Studios 「グランツーリスモ」 |
製作 |
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出演者 | |
音楽 | ローン・バルフ |
主題歌 | T-SQUARE 『CLIMAX』 |
編集 |
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製作会社 |
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配給 | ソニー・ピクチャーズ リリーシング |
公開 | 2023年8月25日 2023年9月15日 |
上映時間 | 134分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $60,000,000[2] |
興行収入 | $102,900,000[3][4] |
『グランツーリスモ』(原題:Gran Turismo)は、2023年のアメリカ合衆国の伝記ドラマ映画。
同名のレーシングシミュレーションゲームシリーズと、10代のグランツーリスモプレイヤーでありプロのレーシングドライバーとなったヤン・マーデンボローの実話に基づいている。ただし、レースの順位や、登場人物の名前やプロフィールなどは実際と異なっている。
ジェイソン・ホールとザック・ベイリンが脚本、ニール・ブロムカンプが監督を務め、コロンビア・ピクチャーズ、PlayStation プロダクションズ、2.0エンターテインメント、トリガー・ストリート・プロダクションズが製作する。
あらすじ[編集]
元サッカー選手のスティーブを父に持つイギリス人の青年ヤン・マーデンボローは、テレビゲームの『グランツーリスモ』に熱中する毎日を送っていた。弟のコビーはサッカー選手としての道を順調に歩んでいたが、ヤンは大学にも行かず、父から進路のことで毎日苦言を呈されていた。
ある日、ヤンを含む世界中の『グランツーリスモ』トッププレーヤーたちの元に、日産のマーケティング担当ダニー・ムーアから、SCEと日産が主催するレーシングドライバー養成プログラム「GTアカデミー」への誘いが送られてくる。ゲームプレイヤーを本物のカーレーサーに育成するGTアカデミーの訓練を経て最後の一人となった者には、日産のレーシングチームと契約する権利が与えられる。子どもの頃からレーサーに憧れていたヤンは見事最終予選のゲームを突破し、世界で10人しかいないGTアカデミーの候補生となる。
GTアカデミーでヤンたちゲーマーを迎えたのは、ダニーがチーフ・エンジニアとして雇ったジャック・ソルターだった。元レーサーであるジャックのしごきで、アカデミーの生徒はたちまち半分になってしまう。当初は期待されていなかったヤンだったが、最後の試験であるレースでライバルのマティを下し、見事に優勝する。
アカデミーの代表となったヤンは、日産と契約するための最後の試練である、ライセンス取得のための国際レースに挑戦する。初戦では最下位、次はリタイアなど惨憺たる結果だったが、徐々に戦績を上げていき、最後のチャンスであるレースで4位に入賞。ライセンスを獲得し、日産と契約する。
莫大な契約金を獲得し、順風満帆の人生が待っていると思われたヤンだったが、ライセンス獲得後のレースで観客を巻き込むクラッシュ事故を起こしてしまう。父の言うとおりレーサーになることを諦めていれば良かったと意気消沈するヤンを、ジャックは自身が経験したレースでの失敗を語り、このことを乗り越えるには、レーサーとして結果を残すしかないと励ます。
ヤンの事故によってGTアカデミーの存続も危うくなっていた。汚名を返上するため、チーム日産はル・マンの24時間耐久レースに挑む。アカデミーでしのぎを削ったマティとアントニオをドライバーに招いたヤンたちチーム日産は、雨天や、ライバルチームのダーティな手段に苦戦するも、わずかな差で3位入賞を果たし、ゲーマーであっても表彰台に立てることを証明したのだった。
キャスト[編集]
※括弧内は日本語吹替[5]
主要人物[編集]
- ヤン・マーデンボロー
- 演:アーチー・マデクウィ(松岡禎丞[6])
- ドライビングゲーム『グランツーリスモ』の若きプレイヤー。プロのレーシングドライバーを目指している。
- ジャック・ソルター
- 演:デヴィッド・ハーバー(三宅健太[7])
- ヤンのトレーナー。
- ダニー・ムーア
- 演:オーランド・ブルーム(三木眞一郎[8])
- 日産のマーケティング担当。GTアカデミーを立ち上げる。
ライバル達[編集]
- マティ・デイビス
- 演:ダレン・バーネット(浪川大輔[9])
- GTアカデミーのトップドライバーで、ヤンのライバル。
- リア・ベガ
- 演:エメリア・ハートフォード(佐倉綾音[10])
- GTアカデミーの参加者。
- アントニオ・クルス
- 演:ペペ・バロッソ(逢坂良太[11])
- GTアカデミーの参加者。
- ニコラス・キャパ
- 演:ヨシャ・ストラドフスキー(石川界人[12])
- ヤンのライバルドライバー。
ヤンの家族[編集]
- レスリー・マーデンボロー
- 演:ジェリ・ハリウェル=ホーナー(園崎未恵)
- ヤンの母親。
- スティーヴ・マーデンボロー
- 演:ジャイモン・フンスー(大塚明夫)
- ヤンの父親。元プロサッカー選手。
- コビー・マーデンボロー
- 演:ダニエル・プイグ(鈴木達央)
- ヤンの弟。
その他[編集]
- オードリー
- 演:メイヴ・コーティエ=リリー(鬼頭明里[13])
- ヤンが想いを寄せる女性。
- パーソル
- 演:ニクヒル・パーマー(畠中祐[14])
- ヤンの友人。
- パトリス・キャパ
- 演:トーマス・クレッチマン(荻野晴朗)
- ニコラスの父親。
- 山内一典
- 演:平岳大
- 『グランツーリスモ』のクリエイター。山内自身は寿司職人役でカメオ出演している。
公開[編集]
アメリカ[編集]
当初は2023年8月11日に公開予定だったが、同年7月に配給会社のソニー・ピクチャーズ エンタテインメント作品の公開スケジュールが見直され、2週間延期となり、同年8月25日に変更となった[15][16]。
日本[編集]
2023年9月15日に公開[17]。テーマソングにはゲーム版のメインテーマ曲「MOON OVER THE CASTLE」を手がけた安藤正容がかつて所属していたバンドT-SQUAREの「CLIMAX」が起用されることが発表されている[18]。 2023年9月19日に発表された週末興行成績ランキングでは初登場第4位にランクインした[19]。
ホームメディアについては2023年11月2日からデジタル配信が先行する形で配信によるレンタルと販売を開始した。ディスクによるレンタルと販売については同年12月20日から開始する予定[20][21]。
評価[編集]
レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは225件のレビューで支持率は65%、平均点は6.10/10となった[22]。Metacriticでは47件のレビューを基に加重平均値が48/100となった[23]。
受賞[編集]
- 第48回 報知映画賞 作品賞・海外[24]
出典[編集]
- ^ “アクションスポーツ映画「グランツーリスモ」の全詳細”. FilmyZillaBlog (2022年8月28日). 2022年8月26日閲覧。
- ^ D'Alessandro, Anthony (2023年8月22日). “How 'Gran Turismo' Could Take The Checkered Flag At Weekend Box Office – Preview”. Deadline Hollywood. 2023年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月23日閲覧。
- ^ “Gran Turismo”. Box Office Mojo. IMDb. 2023年9月17日閲覧。
- ^ “Gran Turismo”. The Numbers. Nash Information Services, LLC. 2023年9月17日閲覧。
- ^ “「グランツーリスモ」吹き替え版に、松岡禎丞&三宅健太! 三木眞一郎ら“車好き”声優陣も集結”. 映画.com. (2023年8月24日) 2023年8月24日閲覧。
- ^ GTmovieJPの2023年8月12日のツイート、2023年8月12日閲覧。
- ^ GTmovieJPの2023年8月24日のツイート、2023年8月24日閲覧。
- ^ GTmovieJPの2023年8月24日のツイート、2023年8月24日閲覧。
- ^ GTmovieJPの2023年8月14日のツイート、2023年8月14日閲覧。
- ^ GTmovieJPの2023年8月18日のツイート、2023年8月18日閲覧。
- ^ GTmovieJPの2023年8月16日のツイート、2023年8月16日閲覧。
- ^ GTmovieJPの2023年8月20日のツイート、2023年8月20日閲覧。
- ^ GTmovieJPの2023年8月24日のツイート、2023年8月24日閲覧。
- ^ GTmovieJPの2023年8月24日のツイート、2023年8月24日閲覧。
- ^ “Gran Turismo Pic From Neill Blomkamp Gets Sony Release Date, New Details – Update”. Deadline Hollywood. Penske Media Corporation (2022年6月14日). 2022年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月14日閲覧。
- ^ Thomas Buckley (2023年7月31日). “「ゴーストバスターズ」続編などソニー映画も公開延期、ストの影響”. Bloomberg.com. 2023年7月31日閲覧。
- ^ “映画『グランツーリスモ』9月15日、日本公開決定 ─ 本ポスター到着、人気ゲームの奇跡の実話描く”. THE RIVER (2023年7月12日). 2023年8月26日閲覧。
- ^ “映画『グランツーリスモ』 日本語吹替版テーマ曲はT-SQUARE「CLIMAX」に決定!!”. T-SQUAREオフィシャルサイト (2023年5月14日). 2023年5月31日閲覧。
- ^ “国内映画ランキング : 2023年9月15日~2023年9月17日”. 映画.com. 2023年9月19日閲覧。
- ^ “映画『グランツーリスモ』が11月2日よりデジタルプレミア配信開始。ブルーレイ&DVDも12月20日に発売決定。本編約10分を収録した特別映像を公開”. ファミ通.com (2023年10月30日). 2023年11月4日閲覧。
- ^ “映画『グランツーリスモ』のデジタル配信が11月2日にスタート。ブルーレイ&DVDは12月20日発売”. AUTO SPORT web (2023年10月30日). 2023年11月4日閲覧。
- ^ "Gran Turismo". Rotten Tomatoes (英語). Fandango Media. 2024年1月7日閲覧。
- ^ "Gran Turismo" (英語). Metacritic. Red Ventures. 2024年1月7日閲覧。
- ^ “報知映画賞 各賞決定!”. 報知新聞社 (2023年11月18日). 2023年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月8日閲覧。
外部リンク[編集]
- 公式ウェブサイト(英語)
- 公式ウェブサイト(日本語)
- グランツーリスモ - allcinema
- グランツーリスモ - KINENOTE
- Gran Turismo - オールムービー(英語)
- Gran Turismo - IMDb(英語)
- 映画『グランツーリスモ』公式Twitter (@GTmovieJP) - X(旧Twitter)