クロヒョウシリーズの登場人物

クロヒョウシリーズの登場人物(クロヒョウシリーズのとうじょうじんぶつ)では、『クロヒョウ 龍が如く新章』、『クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編』に登場するキャラクターについて解説する。

なお、本シリーズは外伝ではなく『龍が如く』シリーズと同じ世界観・時間軸を共有している作品である[1]

主人公[編集]

右京 龍也(うきょう たつや)
声 - 高良健吾(『クロヒョウ』)、斎藤工(『クロヒョウ2』)
身長180cm、体重73kg
『クロヒョウ』シリーズの主人公。18歳。サイドをコーンロウに編み上げ、襟足の長いオールバックの髪型に背中に黒豹があしらわれた黒いジャージ(ドレスキャンプ製)が特徴で、未成年ながら喫煙習慣がある。若いゆえの無鉄砲さによる敗北や受傷が目立つものの、後に「神室の狂龍」の異名で呼ばれるほどの喧嘩の実力は本物で、十数人の不良やヤクザ、自身より大柄なプロ格闘家と真っ向勝負で打ち勝つほどである。また、特定の格闘スタイルを持たないが、習得した様々な格闘スタイルを切り替えて戦うことができ、更には『クロヒョウ2』では習得したスタイルの技を自在に組み合わせて「我流」とする技術を物語中で身に付ける。
神室東高校に進学したものの、2年生(当時17歳)の時に喧嘩で他校の生徒に意識不明の重傷を負わせ、傷害罪で少年院に入所する。仮出所後は保護観察の身となり、学校に復帰したが、直後に揉め事を起こして退学処分になった。その後、神室町でアルバイト生活をこなすようになり、小銭を稼ぐ生活に嫌気が差して闇金融襲撃計画を思いつき、仲間の制止も聞かずに単身で闇金の事務所に乗り込むが、元締めの九鬼組幹部である戸田を殺害。神室町から逃亡を図るも九鬼に捕らえられ、「ドラゴンヒート」で10連勝する代わりに戸田殺しを無かったことにするという条件を飲んで猛者と戦い続ける羽目になる。幾度もの戦いを乗り越える中、死亡したはずの戸田の姿を見かけたことで九鬼らへの疑念を強めると、独自に調査を始めて「15年前の放火事件」と「警察への内通者」の存在を知る。その後、戸田の死体が発見されると同時に九鬼が襲撃され、彼から戸田を殺していないこと、更には事件の証拠となるマイクロカードの存在を知らされ、今際の際にドラゴンヒート10連勝を懇願される。以後も順調に勝ち進み、遂にドラゴンヒート10戦目では泰山と戦い、勝利の後に泰山が実父の「乃木泰」であることや警察へ情報を流していた内通者だということを知る。その後は様々な人物の協力を得てマイクロカードを入手するが、それを取り戻そうとした筒井と新城の襲撃を受けて負ければカードを渡すという条件の元でミレニアムタワーの屋上で新城と対決し、勝利する。しかし、直後に筒井に沙紀を人質に取られ、救おうと駆け寄った際に新城の足指先蹴りを食らいそうになるが、乃木に庇われる。それによって致命傷を受けた乃木の「負けるな、戦い続け、己を超えろ」という最期の言葉を聞き届け、初めて彼を「親父」と呼んで慟哭した[注 1]
『クロヒョウ2』では19歳。武者修行のために渡米し、ラスベガスの地下格闘場で連勝を重ねていたが、剛拳ジムの椎名会長にスカウトされ、日本でのプロボクサーデビューのチャンスを手に入れて神室町に戻ってきた。神室町到着後は信司が阿修羅の構成員に襲われているのを見つけたことで救出して信司の案内でドラゴンヒートが復活しているのを目撃し、その際に九鬼組を継いだ九鬼隆昌から自らの財産と引き換えにドラゴンヒートを取り戻したことを教えられた。その後、デビュー記者会見の前日に阿修羅の秋田や沖田、更には二岡がドラゴンヒートの乗っ取りを目的に九鬼組を襲撃し、対抗戦を提案されたことで圧倒的不利な中で己の哲学を得るため、プロデビューを犠牲にしてまでドラゴンヒートを復活させるべく阿修羅八部衆との戦いに挑む。その最中も様々な事件と遭遇し、黒幕である野崎の予言にも翻弄されつつも、隆昌や誠らと協力して乗り越え、八人抜きを果たして勝利した。その後は「神室町浄化計画」によるドラゴンヒートの差し押さえなどを経て隆昌より鶴見の悪事を収めたフラッシュメモリーを託され、ドラゴンヒートの権利書と引き換えに鶴見をミレニアムタワーに呼び出す。そしてミレニアムタワー屋上にて、黒幕の野崎と互いの信念をぶつけ合う死闘の末に勝利し、全ての終わりを見届けた。後日、竹中に「この拳でどこまで自分の未来を変えられるのか試す」という新たな目標を語り、去って行った。
不良ではあるものの、ドラゴンヒートに関与するまで裏社会のことは東城会の名前を知っていた程度で桐生と真島が激突した「桃源郷」の事件についてもダンプカーがぶつかったことぐらいしか知らなかったため、龍が如く本編で起きた事件や裏社会に関しては知識がなく、サブストーリーで偽桐生が彼の名を語ったときも桐生の名前を全く知らなかった。

主要人物[編集]

雨宮 泰山(あまみや たいざん) / 乃木 泰(のぎ とおる)
声 - 岩城滉一
『クロヒョウ』に登場したドラゴンヒート専属の柔道整復師。42歳。病院搬送が厳しい闘技場においてけがをした選手の応急手当てを担当し、その他に試合前のボディチェックやトレーニングなど、多岐に渡って選手のコンディションの管理を行っている。自身も様々な格闘技の知識を持ち、また古今東西の格闘技を実践・習得しており、暴走しがちな龍也に何かと助言を出して面倒を見ている。格闘スタイルは「極めし者[注 2]」。ヒートアクションは腕を極めて投げる「真・逆落とし」とパンチとキックの高速連打「究極乱舞」を使用する。また、龍也との連携技では敵を抱え上げて投げる「デンジャラス・デス・ドロップ」と羽交い締めして攻撃する「喧嘩式袋叩き乱舞ver.1」を使用する。嶋によって過去9連勝を成し遂げた伝説のボクサー「乃木泰」であることが明かされ、龍也の10戦目の相手として激闘を繰り広げるも敗れた。決着後はリングに割って入った冴子に半ば促される形で内縁の妻であった龍也の母である菜穂子が放火事件で殺された真実を語るが、復讐のために東城会の内通者として警察に情報を流していた事が二岡に突き止められ、追われることになる。その後は息子である龍也と和解し、結束して事件の全てを明かすために行動することになるが、最終決戦で新城の足指先蹴りから龍也を庇ってこめかみに致命傷を負い、最後は「負けるな、戦い続けて、己を超えろ」と龍也に言い遺して息を引き取る。
工藤 沙紀(くどう さき)
声 - 波瑠
『クロヒョウ』に登場した雨宮の弟子で、柔道整復師補佐。18歳。自身も合気道の経験があり、その実力は中学の全国大会で優勝したほどの腕前である。格闘技マニアとして格闘技に対する知識は豊富で、その知識を生かし、龍也のセコンド役として試合中にアドバイスや激励する。また、龍也に対して好意を持っているが、顔には出さずに買出しの荷物持ちやパシリにすることが多く、龍也が九州一番星でアルバイトをしていると客として来る事がある。中学時代は負け知らずだったものの、高校時代は県大会でも優勝出来ず、荒れていた時期があった時に神室町で自分より弱い不良を叩きのめして自己満足を得ていたところを雨宮と出会い、戦った時に手も足も出なかった事と雨宮の一言により自分を省みる。その後、ドラゴンヒートの存在を知り、地下闘技場の熱さや男達の生き様に魅せられてドラゴンヒートに忍び込むも九鬼組に捕まり、直後に雨宮に助けられた事で弟子入りしていた。『クロヒョウ2』には登場せずに消息不明になっている。
野崎 亮(のざき りょう)
声 - 要潤
『クロヒョウ2』に登場した阿修羅の整体師。盲目でありながら卓越した鍼の腕を持つ施術者であるだけでなく、予言めいた言葉を尽く的中させることから「運命」が見えると評され、政財界の有力者からも頼られている。
その正体は阿修羅の真のリーダー。盲目は演技であり、実際は目が見える。格闘スタイルは阿修羅での特訓で習得した「中国拳法」。ヒートアクションは突きのコンボから鉄山靠で相手を吹き飛ばす「覇軍絶掌靠把山」を使用する。誠と同じ児童養護施設で育ち、中学卒業後に大阪の親戚に引き取られるも家出し、幼馴染の市川静香と連れ合い、恋人関係となる。しかし、静香に肝臓移植が必要となり必死に費用を工面していたものの、移植予定の肝臓を鶴見に横取りされてしまい、静香は帰らぬ人となる。静香の死後は行方不明になっていたが、鶴見への復讐を目論み、逮捕拘留中の秋田に近づいて阿修羅に潜り込む。その後、阿修羅の拡大を成し遂げると共に自身はカリスマ占い師として名を馳せる[注 3]。しかし、そのような優越感に浸る日々を送るうちに復讐への関心を失っていき、復讐対象であった鶴見にも接近して彼が提案した「神室浄化作戦」にも協力する。そんな時に現れた龍也にかつての頑張っていた自分の姿を重ね、自分の間違いを認めたくない一心から龍也を金と力による「運命」に屈服させるべく策を巡らせていた。最後はミレニアムタワー屋上で鶴見が龍也に倒された後に登場し、盲目の演技を暴露するとともに復讐の動機と計画を語り、再び滾らせた復讐心によって鶴見の息子を利用して鶴見の殺害を目論んだところを龍也に止められ、互いの意志をぶつけ合う死闘の末に敗北する。その後、鶴見の銃弾から龍也を庇い、予め屋上に設置してあったカメラを用いて鶴見の悪事をネット上に動画として流すこと[注 4]で鶴見を絶望の淵に追いやった。しかし、それでもまだ感情を抑えられず、改造銃の銃口と共に本心を龍也にぶつけるも、龍也の必死の説得により断念して最後は「運命はいつだって変えられる、ちょっと忘れていただけ」と言い残し、持っていた改造銃で自ら命を絶った。

東城会[編集]

『龍が如く』シリーズにも登場する関東一円のヤクザを束ねる一大組織。

九鬼組[編集]

『クロヒョウ』シリーズに登場した組。第三公園前に事務所を構え、地下では「ドラゴンヒート」と呼ばれる格闘イベントを開催している。

九鬼 隆太郎(くき りゅうたろう)
声 - 黒沢年雄
東城会直系九鬼組組長。東城会きっての頭脳派で、地下格闘場などの興行系のシノギに関しては東城会の幹部らからも一目置かれている。地下格闘場「ドラゴンヒート」での勝敗予想をはじめとするインターネット賭博で成り上がったが、東城会上層部からは警察への違法店舗リーク容疑を掛けられていた。右京龍也に襲撃され気絶していた戸田を死んだことにして、戸田に潜伏するよう命じ、 龍也に戸田を殺したと思い込ませたまま、「戸田殺害を見逃す代わりにドラゴンヒートで十連勝しろ」と右京に指示する。また、口約束であろうと決して軽んじないといった男気ある面も持つ他、龍也に関しては、不器用ではあるが、父親の様な愛情を注いでいる節も見られた。後に佐伯に襲撃されて意識不明の重体に陥ってしまうも辛うじて意識を取り戻し、満身創痍の体で病院を抜け出して趙楽に龍也を呼び出すと戸田殺しの真相を語った後で龍也にドラゴンヒートで10連勝するように全てを託して絶命した。
戸田 直樹(とだ なおき)
声 - 中井和哉
九鬼組幹部。享年40歳。表向きは中華料理店「趙楽」のオーナーでありながら、裏稼業で闇金融も営んでいる。非常に用意周到な性格で、取引や他人の会話を録音する癖があり、またそれらのことを部下にも話していない。また、大学時代は空手で関東を制しており、その強さは九鬼隆太郎からも認められている。九鬼から密かに独立し、東城会を乗っ取ろうと画策していた矢先に金目的の龍也に襲撃されて意識不明の重傷を負うも一命を取り留める。その後、筒井の命で自身が起こした15年前の放火事件[注 5] の弱みを握っており、そのネタを元に筒井から金を要求したが、脅しの最中に背後から新城の襲撃を受けて死亡し、後に埼玉県の秩父山中にて死体となって発見される。
九鬼 隆昌(くき りゅうしょう)
声 - 浪川大輔
『クロヒョウ2』に登場した故・九鬼隆太郎の息子で二代目九鬼組組長。26歳。女好きで普段は飄々とした態度を取るが、二岡の杜撰な経営で寂れたドラゴンヒートを見かねて私財を投げ打って買い戻し、若者達が競い合う場へと立て直すなど父同様に格闘技への愛着と情熱的な魂を持ち、行き場のないドラゴンヒートの若きファイター達からも慕われている。格闘スタイルは幼少期から観戦していたドラゴンヒートのファイター達の戦いぶりを模倣した「我流」で、後に龍也に伝授した。阿修羅との対抗戦では蒼天堀に龍也と共に向かい、時には共に戦うが、後に鶴見らによる神室浄化作戦の時には未成年者略取の容疑で任意同行されて家宅捜索でドラゴンヒートの権利書や印鑑まで押収されたことで全てを失う。釈放後は二岡の事務所に乗り込んで二岡が浄化作戦に反対した神室町の住民からみかじめを取っていた事実を被害届で出すと明言し、その交換条件として鶴見の情報を渡すように持ちかけて情報を入手することに成功したが、何者かに狙撃されて現場にいた龍也に竹中に情報を渡すように託した。その後のエンディングムービーで保の試合を観戦しており、生存が確認されている。
佐々木(ささき)
『クロヒョウ2』のサブストーリーに登場した二代目九鬼組舎弟頭で、隆昌のかつての教育係。その名残で組長となった今も隆昌を「若」と呼ぶ。ドラゴンヒートから離反したファイターの説得を龍也に依頼し、ファイター達が戻ってきてからは裏で離反を手引きしていた人間を探っていたところを実行犯である真壁に捕らえられるも駆け付けた龍也に救出された。

二岡組[編集]

『クロヒョウ』シリーズに登場した組。チャンピオン街近くに事務所を構える。

二岡 孝造(におか こうぞう)
声 - 正源敬三
東城会直系二岡組組長。中華料理店「趙楽」の事務所を見上げる龍也の前に現れ、10連勝は不可能だと伝えた上で若衆に戦いを挑ませるも返り討ちにされた。その後、舎弟の真壁を使って「ドラゴンヒート」で龍也を倒そうとする計画も失敗に終わり、後に九鬼が佐伯に襲撃されるとドラゴンヒートの実権を握って10連勝を目指す龍也に不利なマッチメイクをするも悉く返り討ちにされた。
『クロヒョウ2』ではかつて近江連合に属していたことが判明し、関西に広い人脈を持っていることを窺わせる。神室町進出を狙う阿修羅と組んでドラゴンヒートの乗っ取りを画策するが、秋田の対抗戦提案には難色を示す。その後、元九鬼組構成員である田中一郎を擁護して九鬼組関係者や裏切り者を暗殺しようとし、後に鶴見と結託して「神室浄化作戦」に乗じて神室町の乗っ取りに成功したが、隆昌に浄化作戦に反対した神室町住人によるみかじめの被害届を盾に脅され、やむなく鶴見の情報を渡した。
真壁 隼人(まかべ はやと)
声 - 藤本たかひろ
二岡組若衆で、二岡の舎弟。格闘スタイルは「喧嘩」で、卑怯な手を好み、ヒートアクションはゾンビのように相手に噛み付くという常識外れな攻撃「野獣噛みつき」と背中に一撃を加えて投げ落とす「バックリフトアップスラム」を使用する。沖縄でストリートファイトをしている時にヤクザを病院送りにして東京に逃げてきた。その後、天馬が流した龍也の偽情報を信じてドラゴンヒート5回戦で龍也と戦い、左足を執拗に狙うも敗れた。
『クロヒョウ2』ではサブストーリーに登場し、ドラゴンヒートに所属していたファイターを離反させようとするが、龍也に妨害されて失敗する。その後、探りを入れてきた佐々木を捕らえて龍也を誘き出し、胸を負傷させるも返り討ちにされて逃走したことで九鬼組に追われる身となった。

久保不動産[編集]

久保 一道(くぼ かずみち)
声 - 弦徳
『クロヒョウ2』に登場した二岡組傘下の久保不動産社長。二岡とは親子の盃を交わしているが、若い頃に優太の父親の会社で住み込みで働いていたことから恩義を感じていたため、後に二岡が優太の実家に目を付けて地上げを行っていることを知って地上げを阻止しようと動く。その後、一旦は土地の権利書を預かって密かに権利書を返すことで土地を守ろうとしたが、二岡に裏切り者と判断されて龍也と神室病院に向かう最中に田中一郎に暗殺された。

不良チーム[編集]

それぞれの街にたむろする不良少年達が結成したチームの関係者。キャラクター達はいずれもサブストーリーに登場し、それぞれ特有の服装や格闘スタイルで自己主張して互いに睨みを効かせている。

神室町[編集]

ディアブロ
『クロヒョウ』に登場した神室町を拠点にする4チームの一つ。メンバーは肌を焼き、オラオラ系と呼ばれる黒基調のラフな服装が特徴で、「喧嘩」や「総合格闘技」、「武器マニア」など何でもありな技術を用いる傾向にある。
赤城 翔太(あかぎ しょうた)
「ディアブロ」のリーダー。格闘スタイルは「空手」。「喧嘩上等」をうたい文句とし、赤城本人を始めとした武闘派の集団で構成されているが、その見た目とは裏腹にチーム自体は統率が取れており、赤城自身卑怯なことや筋の通らないことを嫌うといったどこか一本の筋の通った熱血漢で、実際に龍也への借りを返すために共闘したり、その後も龍也のピンチに助太刀として現れると言った行動も見せている。また、父親の自動車修理業を継いでいる。
『クロヒョウ2』では既に引退しているが、ディアブロ内ではメンバーの就職の世話や個人的な相談に乗るなど未だに絶大な信頼と影響力を持つ。神室町の乗っ取りを図るWARDOGの闇討ちで負傷し、後に結成された「神室連合」の実態を探るべく、白石と共に奔走して龍也らと共に神室の七人として連合と戦う。
守屋 真紀(もりや まさのり)
ディアブロのNo.2で、仲間から「マキ」と呼ばれる赤城に次ぐ実力の持ち主。格闘スタイルは「喧嘩」。他のチームからも一目置かれており、赤城と同じく筋の通らないことを嫌う。龍也に絡んだ部下のケジメを付けるため、龍也と戦うことになる。その後は和解し、龍也の友達となる。
朱鷺 涼生(とき りょうせい)
『クロヒョウ2』に登場。ディアブロの二代目リーダー。真っ赤且つ逆立てていないモヒカンヘアーとメガネがトレードマーク。喧嘩よりも頭を使っての戦いを好むが、「総合格闘技」を身に付けた確かな実力を持つ。WARDOG戦ではいち早く参戦し、戦後は龍也のスパイ疑惑を疑りつつも神室連合に加わった。
DIS(ディーアイエス)
『クロヒョウ』に登場した神室町を拠点にする4チームの一つ。メンバーはラッパーのようなストリート系、かつ青基調の服装が特徴で、「プロレス」や「柔術」などの組み技を得意とする。
青野 誠二(あおの せいじ)
「DIS」のリーダー。格闘スタイルは「ルチャ」。先代のリーダーの推薦によって現在のリーダーとなり、守屋を倒した龍也を仲間に入れようと勧誘するも断られたために部下に龍也の名を騙らせて他のチームへの脅しや襲撃を行う。その後、龍也によって阻止され、龍也と対決するも敗北し、DISを抜けさせられることになる。その後はNo.2の加賀がリーダーとなり、DISは前にも増して過激な行動を取っていたが、後に龍也によって再び壊滅させられたことで再度リーダーに返り咲き、最後は七光りによってリーダーになれたのを自覚しているためにリーダーとして相応しい器になれるように努力することを決意する。
『クロヒョウ2』ではDISを不良チームから芸術や音楽活動などを中心とした若者の自己実現を目指す集団へと作り変えることに成功したが、WARDOGの闇討ちを受けて重傷を負う。その後、神室の七人の結成にも姿を現すが、戦力としてカウントされずに暴走して周囲に迷惑をかけつつも緑川の前に敗れる。
加賀 伊織(かが いおり)
DISのNo.2。格闘スタイルは「プロレス」。トラブルを暴力で解決しようとしている武闘派。青野が龍也に敗北した後に青野を追い出し、DISのリーダーとなって以前よりも過激な行動を取っていたが、龍也によって壊滅した。その後は青野に論されて再び青野にリーダーの座を渡した。
『クロヒョウ2』では青野がWARDOGに襲撃されたために代行としてチームを率いるが、後に神室連合が結成された際には青野が退院する直前に神室町を出ていき、名古屋でDJをしていることが青野の口から語られた。
死霊兵団
『クロヒョウ』に登場した神室町を拠点にする4チームの一つ。メンバーは学ラン姿が特徴で、「空手」や「ボクシング」などの打撃技を習得した者が多い。
黒田 東吾(くろだ とうご)
「死霊兵団」のリーダー。格闘スタイルは路上の設置物を巧みに使う「武器マニア」。ほとんどを部下に任せ、自分だけがおいしいところを持っていくといった狡猾な性格で、誰も信用せずに失敗を犯せば容赦なく制裁を加えるために部下からの信頼は薄い。中学時代に自分をパシリ扱いしていた龍也を執拗に狙い、数々の刺客を送り込むが、悉く撃退されてしまう。その後は龍也との対決に敗北し、その事を初めて知った龍也に深く謝られたことで和解して今度は部下を利用せず、自分の力で物事を成すために新たな道を歩き始める。
『クロヒョウ2』では格闘スタイルを「柔術」に改めた。一年前の戦争の後に神室町を離れて死霊兵団を一から作り直していたが、神室連合との戦いの最中に窮地に陥った龍也を救うために現れ、龍也らと共に神室の七人として戦う。その後、龍也の事は過去の事もあってライバル視しており、「いつかぶっ倒す」と言い放った。
志藤 武人(しどう たけと)
死霊兵団のNo.2で、チームの中では黒田に意見が出来る唯一の人物。格闘スタイルは「空手」。仲間が黒田の制裁によって傷付けられるのを見ていられなくなり、仕方なく龍也を倒そうとするが、敗北して黒田の制裁で怪我を負う。しかし、彼自身は黒田を信頼していたようで、黒田が龍也に敗れた後はただ一人黒田の元に残り、黒田と共に新たな道へと歩き出した。
キングダム
『クロヒョウ』に登場した神室町を拠点にする4チームの一つ。メンバーはいわゆるお兄系の服装や髪型が特徴で、「古武術」や「中国拳法」などの東洋の伝統武術を身に付けた者が多い。
白石 栄輔(しらいし えいすけ)
「キングダム」のリーダー。4チームの中でも台頭してきたばかりで、多くのことは謎に包まれていた。格闘スタイルは「ムエタイ」と「ボクシング」の両方を得意とする。龍也が自分の彼女に手を出したと勘違いし、戦いを挑む。その後は誤解を解いて和解し、以後何かと龍也に助けを請うことになる。喧嘩の実力は4チーム中最強ではあるものの、楽天的な性格が災いしてチームの運営等はほとんど手つかずで、その事を憂いていた松波の策略により龍也と対決することとなる。その後、それが無意味な戦いであることに気付き、赤城や青野の手も借りて松波を倒すことに成功する。最後は「働け」という龍也の言葉を受けてキングダムのメンバーを従業員としたホストクラブを設立する。
『クロヒョウ2』ではWARDOGの存在を危惧し、闇討ちに遭うが、うまく逃走する。その後は結成された神室連合の実態を探るために赤城と共に奔走し、龍也らと共に神室の七人として戦う。
松浪 健一(まつなみ けんいち)
キングダムのNo.2。格闘スタイルは「ボクシング」。白石がチームの運営に手を付けていないことで実権を握って一般人や他のチームのメンバーを取り込んだ上で襲撃を行うようになる。その後は神室町のチームのトップを狙ってそれに邪魔な龍也を倒すために白石を利用して戦わせるも青野の仲介で失敗した。その後、大人数を率いて龍也達と戦い、全滅されながらも白石の腕を折ったりして追い詰め、他の地区からの援軍で止めを刺そうとしたが、赤城の手によって援軍は全滅し、自らも龍也との戦いに敗れる。その後は白石に説得されて龍也達と和解し、神室町の戦争は終結した。
『クロヒョウ2』では名前のみ登場し、白石の話からキングダムのリーダーになったことがうかがえる。また、神室町で起こった2回目の戦争に関しては興味を示さず、闇討ちもされなかったために参加していない。
WARDOG
『クロヒョウ2』に登場した神室町を拠点とするチーム。メンバーは黄土色のブレザーにチェックのズボンという学生服姿が特徴で、「プロレス」や「軍隊格闘技」などのディアブロ以上に何でもありなスタイルを使い、神室町の他チームに比べて集団で襲ってくることが多い。
黄志 克巳(きし かつみ)
「WARDOG」のリーダー。どこで身に付けたのかは不明だが「軍隊格闘術」を用いる。一年前は中学生であったため、神室町統一戦争に参加できなかったことを悔やんでいる。自分達のチームが最強だということを証明するために次々に敵対チームのリーダー格を闇討ちし、龍也に対しても宣戦布告をするも幾度の戦いの末に敗れた。その後は改心し、神室連合に加わって幹部となる。
9th(ナインス)
『クロヒョウ2』に登場した神室町を拠点とするチーム。メンバーはキングダムを彷彿とさせるお兄系の服装や髪型が特徴で、チームカラーの緑やパステルカラーなどのより明るく派手な色合いを好むものが多い。格闘スタイルも「ボクシング」や「ムエタイ」と軽快な打撃技を身に付けたメンバーで構成されている。
緑川 宮古(みどりかわ みやこ)
「9th」のリーダー。格闘スタイルは「ムエタイ」。外見に違わぬ軟派な男で、チームも厳密にはイベント系サークルとしての側面が強い。WARDOGと同盟を結んでおり、朱鷺と龍也に偽の同盟話を持ちかけて誘い込むが、逆に返り討ちにされる。その後は集団で襲うも度々敗れ、改心したのち神室連合に加わって幹部となる。
ピーチ
『クロヒョウ2』に登場した神室町を拠点とするチーム。メンバーはDISのようにストリート系の装いが特徴で、チームカラーのピンクや白などの暖色系のものが大多数を占める。リーダーの当真をはじめ、大柄かつ肥満体型のメンバーが多く、その体格が有利に働く「柔術」や「相撲」の使い手が多い。
桃瀬 当真(ももせ とうま)
「ピーチ」のリーダーで、アフリカ系アメリカ人と日本人のハーフ。格闘スタイルは高校時代に柔道の大会で優勝した程の実力を下地にした「柔術」。メンバーの大半は児童養護施設出身の少年達で、当真自身も孤児である。様々な事情を抱えた青少年の互助目的でチームを設立するなど温厚で仲間思いな性格だが、それゆえ仲間が傷つけられると怒りが爆発して周りが見えなくなる。神室町の抗争において当初は中立を保っていたが、WARDOGの策略で龍也とも一時対立する。和解後は共にWARDOGとの対決姿勢を取り、戦後は神室連合に加わるも水無月のやり方に疑問を感じて離反し、龍也らと共に神室の七人として戦う。
BURAI
『クロヒョウ2』に登場した神室町に突如現れたチーム。メンバーの5人は全員が黒いレザーのバイカーファッションを身に纏っているが、それぞれ得意とする格闘スタイルは異なる。
水無月 透(みなづき とおる) / 水上 透(みずかみ とおる)
自身をリーダーとしてたった5人で「BURAI」というチームを立ち上げた。2年以上前の経歴は一切不明。左腕に大きな火傷の痕があり、それをタトゥーで誤魔化している。格闘スタイルは脚技による猛攻を得意とした「神脚の極み」。神室町の抗争を止めるために次々に介入したが、WARDOG壊滅後は蒼天堀からの侵攻に備えるために「神室連合」を設立し、その際に阿修羅との戦いで蒼天堀に出入りしていた龍也にスパイ疑惑を被せてメンバーの信頼を自分に向けさせることでリーダーとなる。しかし、龍也の尽力と陸奥や空也によって正体が爆音の初代メンバーであった「水上透」であることが判明し、後に爆音の初代リーダーである神谷の人望に嫉妬して彼をバイク事故に見せかけて殺害したことを明かすが、龍也を中心に結成された「神室の七人」の前に敗れ、蒼天堀から駆け付けた由美子と共に帰って行った。その後、蒼天堀での会話でまだ関西弁に馴染めていなかったことが判明した。

蒼天堀[編集]

爆音
『クロヒョウ2』に登場した蒼天堀を拠点とするチーム。
時任 由美子(ときとう ゆみこ)
抗争で死亡した神谷と婚約をしていた「爆音」のリーダー代行。女であるが故に求心力に欠け、内部分裂を引き起こしている最中に神室町で龍也に出会った上に殺人罪で服役し、少年刑務所から出所した海東が率いるネオ爆音の襲撃を受けて壊滅状態となるが、龍也と陸奥の協力を得て何とか爆音をまとめて海東に挑む。その後、泉南MADの侵入を許して海東も負傷し、その直後にネオ爆音の二代目リーダーを名乗って龍也とも一時対立したが、それでも気高に振舞って満身創痍のメンバーを率いて神室連合とも戦う。戦後はネオ爆音を解散させて陸奥と水上の補佐で爆音の二代目リーダーとなった。
神谷 隼人(かみや はやと)
爆音の初代リーダー。たった5人で蒼天堀を統一するほど喧嘩が強く、海東ですら勝つことができなかった。由美子と婚約をしていたが、2年前に幹部の一人であった水上が仕組んだバイク事故で死亡した。
蒼天野獣会
『クロヒョウ2』に登場した蒼天堀千成地区を拠点とするチーム。メンバーはニッカボッカや作業ベストといった土木作業員風の装いが特徴で、実際に全員が陸奥のもとで作業員として働いている。格闘スタイルも「プロレス」や「相撲」などのパワフルなものが中心である。
陸奥 我道(むつ がどう)
「蒼天野獣会」のリーダーで、「爆音」初代幹部の一人。短く狩り揃えた髪、大柄で筋肉質な体格、おまけに顔には火傷の痕と相当な強面であるが、根は裏表がなく純情・硬派を地で行く男。格闘スタイルは「総合格闘技」。由美子を慕っており、爆音から離反した空也と敵対して爆音を巻き込んで抗争していたが、龍也の協力を得て空也を倒す。しかし、その直後に現れた海東に一蹴され、メンバーを人質に取られて龍也を襲うが、返り討ちに遭う。その後、起死回生の戦術で新星町の本拠地を攻めたことでネオ爆音の本隊もろとも泉南MADにより壊滅させられるも由美子を中心に何とか蒼天堀をまとめ、後に神室町で結成された神室の七人の一人となって水無月の正体を暴いた。
ネオ爆音
『クロヒョウ2』に登場した新堀町を拠点とするチーム。メンバーは白基調のバイカーファッションにロカビリー風の髪型が特徴で、「ムエタイ」と「ボクシング」の両方を得意とする。
海東 清輝(かいとう きよてる)
「ネオ爆音」のリーダーで、爆音の初代サブリーダー。強烈なパンチを主体とした「豪腕の極み」を駆使する猛者。2年前に神谷を殺した相手を報復のすえに殺害し、少年刑務所に服役していた。出所後は内部分裂した爆音の状態に怒り、新たにネオ爆音を創設して爆音に代わって蒼天堀を統一すると宣言。その通りに爆音のメンバーを襲撃して切り崩しにかかるが、龍也の妨害に遭う。その後、陸奥を利用して龍也を倒そうとするも失敗し、後に泉南MADの襲撃のために備えていた本隊は蒼天野獣会の本隊との抗争で壊滅して自らも負傷する。しかし、目覚しい回復で神室町に現れて水無月を倒した。戦後は由美子に全てを託して引退する。
ラバーズ
『クロヒョウ2』に登場した蒼天堀を拠点とするチーム。メンバーはアメリカ村の若者のように古着を取り入れたカジュアルファッションが特徴で、格闘スタイルは「ルチャ」や「中国武術」などの派手で見栄え重視なものが多い。
空也 大旗(くうや だいき)
「ラバーズ」のリーダーで、爆音の元メンバー。バーなどの飲食店を複数経営しているため金回りが非常に良く、金に飽かして数を揃えた喧嘩を得手とするが、本人はさほど強者ではない。格闘スタイルは「ルチャ」。かつては爆音のメンバーとして活動していたが、離反して由美子がリーダーであることを良しとせずに蒼天野獣会と抗争を繰り広げる。その後は龍也と陸奥の前に倒され、後に神室町で結成された神室の七人の一人となって水無月の正体を暴いた。その後、神室連合との抗争では黄巳が龍也達の隙を突いて蒼天堀を襲った際に囮を使って由美子を守ろうとしたところを黄巳に見破られて急襲されたが、龍也が駆け付けて由美子を死守した。
泉南MAD
『クロヒョウ2』に登場した泉南を拠点とするチーム。メンバーは改造学ランとオレンジ色のシャツやアクセサリーを身に着けているのが特徴。喧嘩の実力者を集めた少数精鋭のチーム故か、「空手」「乱舞の極み」「瞬撃の極み」などの強力な打撃系スタイルを駆使する猛者が多い。
雷加 宗次郎(らいか そうじろう)
「泉南MAD」のリーダーで、喧嘩も祭りの一つと考えているほど祭り好きな男。格闘スタイルは「喧嘩」。蒼天堀の混乱に乗じて蒼天堀に侵攻し、海東を負傷させて水上から蒼天堀の支配権を譲り受ける条件で神室連合と同盟を結んでいたが、龍也と海東の前に敗れた。

警察[編集]

警視庁[編集]

竹中 省三(たけなか しょうぞう)
声 - 石塚運昇
『クロヒョウ』に登場した警視庁神室署少年課刑事で、15年前までは捜査一課の刑事であり、鷲尾の上司でもある。龍也が起こした傷害事件を担当しており、少年院行きとなった龍也に手錠をかけたために仮出所した龍也を探す一方で、15年前に解決できなかった時効寸前の放火事件を鷲尾と共に追う。また、龍也とも携帯電話を通じて話をしており、捜査一課が戸田殺しでマークしていることを伝える一方で、幾度となく捜査の妨害に遭いながらも地道な捜査を展開し、龍也からの情報を基に戸田の女から重要な証言を得て最後は放火事件の犯人である筒井と龍也に敗れた新城を逮捕した。
『クロヒョウ2』では神室署刑事課に配属されており、優太の父親が経営するパチンコ店襲撃事件や久保暗殺事件を担当したが、その場に居合わせた関係者の龍也と再会し、神室署に拘留されていた峰岸が自殺したことを九鬼組事務所にいた龍也に知らせた。その後、龍也の周りや九鬼組関係者が逮捕された際は釈放させるように口利きをして裏で動いていたが、ミレニアムタワーの屋上で全ての決着が付いた直後に踏み込んで鶴見の自殺を屋上から見届けた。エンディングでは新たな一歩を踏み出した龍也を見送る。
鷲尾 勇(わしお いさむ)
声 - 安元洋貴
『クロヒョウ』に登場した最近警視庁捜査一課長に昇格した元捜査四課の管理官で、かつては竹中の部下であり、九鬼とは小学校時代からの幼馴染でもある。課長になった現在でも付き合いがあり、また素性を伏せて由理香に近づいて「ドラゴンヒート」にも顔を見せていた。放火事件の犯人を着々と追い詰めていったが、鶴見との対立から逮捕状を請求した直後に鶴見と繋がった新城に暗殺されてしまう。
鶴見 正(つるみ ただし)
声 - 大友龍三郎(『クロヒョウ』)、大杉漣(『クロヒョウ2』)
『クロヒョウ』に登場した警視庁組織犯罪対策部長で、15年前までは警視庁捜査一課長でもある放火事件の捜査責任者であり、事実上物語の黒幕でもある。筒井と繋がって放火事件の決着を付けようと龍也を犯人に仕立てあげるストーリーを描いて捜査員を買収しようと竹中に青梅西署への異動を命じ、鷲尾には捜査から手を引くように命じるも反発を買って失敗し、新城に鷲尾を殺すように命じる。その後のエンディングでは都知事選挙に立候補するために記者会見を開いている姿が映し出されている。
『クロヒョウ2』ではその都知事選に当選し、東京都知事になっている。二岡や阿修羅と手を組んでドラゴンヒートに目を付ける一方で、邪魔者を次々と排除して国会で合法カジノ法が成立したことを受けて「神室浄化作戦」を展開し、警察と警備会社で組織した神室保安サービスを立ち上げて神室町の風俗や遊戯関係を一斉摘発することで一時は神室町をネオンが消えた死の町に追い込む。その後、混乱の中で隆昌の身柄を押さえてドラゴンヒートの権利書を合法的に得るが、隆昌が二岡から得た自分の情報が龍也に渡ったことを知り、取引を持ちかける。その後はミレニアムタワーの屋上で佐伯を使って始末しようとするも失敗し、野崎から譲り受けた実弾入りの改造銃で始末しようとしたところを最初の一発が空砲であったために失敗して逆に龍也に倒される。その後、野崎の出現により市川静香の肝臓移植直前に肝臓を横取りしたことが露見し、担当医の弱みを握って息子の大介に移植させたという真実が語られ、野崎に脅された大介に殺されそうになるが龍也に阻止される。龍也と野崎の対決後は改造銃で二人を殺そうとするが、直後に一部始終が複数のカメラで生中継されていたことを知り、絶望の中で屋上から飛び降りて自殺した。
佐伯 淳(さえき じゅん)
『クロヒョウ2』に登場した鶴見の秘書で、鶴見が暗躍するために汚い仕事をしてきた元警察官であり、九鬼を襲撃した実行犯でもある。「古武術」の使い手であるためか素手の格闘のみならず剣術にも長けており、実力は鶴見曰く「剣術の世界大会で優勝した」程で、そのため戦闘序盤では日本刀を所持している。刀の攻撃は隙こそ大きいものの、単純な威力や負傷度上昇率、気絶確率が非常に高く、さらにこちらからの掴み攻撃が一切無効となる。ある程度ダメージを与えると強制的に殴り合いが発生し、それに打ち勝つと素手同士での戦いとなる。素手では打って変わって人間離れした俊敏な動きでこちらを翻弄する上にノーモーションでガードを弾き飛ばす一撃を多用する。ヒートアクションはトリッキーな蹴りから肘打ちと膝蹴りの後、空中からの落下の勢いを利用して腕を極める「烈空乱舞」を使用する。阿修羅や二岡との会合にも顔を見せており、偶然その場に居合わせた由理香によって録音された事実を龍也と隆昌に聞かれることになる。その後、二岡から隆昌に渡った情報とドラゴンヒートの権利書の交換取引を持ちかけてミレニアムタワー屋上で龍也を襲うが、返り討ちにされた。

企業[編集]

東都百貨店[編集]

『クロヒョウ』に登場した百貨店。龍也が連勝を重ねるまではドラゴンヒートで最も人気のあったファイターである日向のスポンサーをしている。

筒井 正俊(つつい まさとし)
声 - 小杉十郎太
東都百貨店取締役総務部長。若き日には琉球空手を修め、「マサ」という通り名で格闘家として暴れまわっており、ドラゴンヒート9連勝中の乃木に戦いを挑んだ。その際に蹴りで腕を折るもカウンターを受けてテンカウントで敗れる。その後、神室町の土地開発に反対していた焼肉店「紫禁城」の店長である金光と対立し、その地上げを当時まだ東城会に入っていなかった戸田に命じて放火させ、金光や龍也の母親である菜穂子らを殺害したが、後に容疑が固まったとして竹中に逮捕される。
新城 零司(しんじょう れいじ)
声 - 神奈延年
筒井の秘書で、戸田を襲撃した実行犯。感情を表に出さずに冷静沈着。筒井によってブラジリアン柔術と琉球空手を教え込まれており、筒井の必殺技であった「足指先蹴り」も習得している。格闘スタイルは「乱舞の極み[注 2]」。ヒートアクションはダッシュの勢いを利用して相手を壁に叩きつける攻撃と前述の「足指先蹴り」を使用する。ミレニアムタワーにて龍也に敗れ、隙を突いて足指先蹴りを放つも乃木が庇ったことで失敗し、最後は竹中に逮捕される。逮捕後は戸田、九鬼、竹中、鷲尾を襲ったと自供したが、竹中は「誰かに言わされている」と勘づいており、筒井以外にも黒幕がいると窺わせた。

地下格闘関係[編集]

ドラゴンヒート[編集]

『クロヒョウ』シリーズに登場した九鬼組事務所の地下に存在する地下格闘技場。九鬼組の仕切る賭場でもあり、主要な収入源となっている。試合は八角形のケージ内で行われるが試合場内にレフェリーはおらず、テンカウントノックダウン制である以外にルールらしいルールは存在しないという、喧嘩さながらの形式をとっている。

DJ RIKUOH(ディージェー・リクオー)
声 - 前田剛
ドラゴンヒートでアナウンスを務める人気リングアナ。クラブDJを本業としており、台本がなくてもアドリブで盛り上げる実況の腕から九鬼の信頼は厚い。龍也に何かと目をかけて夜の遊びに誘うことが多く、また龍也が九州一番星でアルバイトをしていると客として来る事がある。
『クロヒョウ2』ではドラゴンヒートのみならず「個人的な契約」で阿修羅の試合においてもリングアナウンス及び実況解説を行っており、八部衆との対戦バトル中では試合状況に応じた言葉を発する。
日向 翔(ひゅうが しょう)
声 - 前田剛
「ドラゴンヒートの至宝」の異名を持つドラゴンヒートのファイター。二種類の格闘スタイルを持ち、一回目の勝負(2回戦)ではプロレスを下地とした「総合格闘技」を使い、二回目の勝負(6回戦)では本来のスタイルである「プロレス」を使う。ヒートアクションは「膝十字固め」とローキックからの跳び膝蹴りの連携技「スカイニークラッシャー」を使用する。かつては非情に勝ちだけを求めるプロの総合格闘家として活動していたが、後にリング禍を起こして表の格闘技界を追われてしまう。以来、自身が納得のいく勝ち方にこだわり、戦いに美学を持って挑むようになる。龍也と出会った当初は「ただ勝てばいい」という龍也の考え方に反発して挑発を繰り返していたが、龍也と拳を交えることでその強さを認め、ノックアウトされてなお笑みを浮かべていた。その後、龍也を騙る何者かから妹の千秋が拉致されたという手紙を受け取り、怒りのあまりにかつての非情な格闘家に戻って再戦を挑むも再び敗れた。最終的に千秋と再会し、泰山の伝手で兄妹で同居することとなり、龍也とは誤解も解けたことで改めて拳を交わしてプロレスの型を教えた。
TOMOKI(トモキ)
声 - 鈴木賢
龍也の1回戦の相手で黒学館大学の4年生。格闘スタイルは「空手界のモンスター」の異名通り「空手」だが、関節技を始めとするグラウンドの技術も習得している。ヒートアクションは「アームロック」とパーテールポジションからの連続膝蹴り「パーテレニー地獄」を使用する。プロデビューが決まっており、アマチュアでは相手がいなくなってしまったために己の力を試すべくドラゴンヒートに参戦するが、龍也に敗れた。その後、龍也が戸田殺しの報道を確認するために新聞を購入した際にはプロデビューしていたようで、一面に1RKO負けを喫した様子が報じられていた。
『クロヒョウ2』ではプロ初戦で敗れて以来は格闘家として振るわずに引退し、龍也に敗れたことを引きずって不良グループのリーダーに成り下がる。その後、龍也の帰郷を知り、過去を振り切るために挑みかかる。
悠木 万寿美(ゆうき ますみ)
声 - チョー
龍也の3回戦の相手で、過去に関西で鉄拳制裁を加えたことが問題となって追われるようにして関東へ赴任してきた神室東高校の教師。学生時代から修練を続け、共に五段を習得した合気道と空手の技術をも織り交ぜた「古武術」を格闘スタイルに持つ。ヒートアクションは往復ビンタからの顔面正拳突き「鉄拳制裁」と腕を極めた状態からの連続投げ技「合気夢幻投げ」を使用する。龍也が在学中に街で暴力事件を起こした現場を目撃して警察に通報したが、その事で退学処分となった龍也から一方的に恨まれた挙句、暴力を振るわれてしまう。その後、龍也がドラゴンヒートに参戦して連勝を重ねている頃、近頃の若者のマナーと自身の信念が報われないことに鬱憤を蓄積させており、それを晴らすためにドラゴンヒートに参加し、龍也と対戦するも敗れた。対戦後は龍也に「想いのある拳」が伝わったことを知って和解し、後にサブストーリーで古武術の型を教える。
『クロヒョウ2』のサブストーリーに登場し、龍也の件で冴子に謝罪されてその様子を離れたところから見守っていた龍也と再会するが、直後に冴子がストーカーから襲われている所に出くわし、身を呈して冴子を庇い、ストーカーは龍也が取り押さえた。
藤本 信道(ふじもと のぶみち)
声 - 中田譲治
龍也の4回戦の相手で、タクシードライバー。47歳。格闘スタイルは全日本大会を3度制した「空手」。ヒートアクションは視界を塞いだ状態で金的とこめかみを蹴る「急所破壊」と突き・蹴りの連続技「極意・徒手空拳」を使用する。息子の恒夫が龍也のせいで寝たきりにされたと思い込んで龍也に復讐することを計画し、ドラゴンヒートで龍也と戦うも敗れた。試合後は止めを刺さなかった龍也に疑問を感じ、医務室で龍也の本心と恒夫の事件の真相を知る。その後、恒夫からリハビリで初めて歩けたと聞かされて涙を流した。
張 孝明(ちょう こうめい)
声 - 弦徳
龍也の7回戦の相手。神室町で働いていた中国系女性を母に、その客であった日本人男性を父に持つハーフで、同様の境遇で育った青年らを率いる武闘派組織「孤狼会」のリーダー。格闘スタイルはマーシャルアーツ八極拳を独自に取り入れた「格闘武術」。ヒートアクションは膝蹴りとエルボーの連続技「ローリングエルボーコンボ」と転身からの掌底・鉄槌の連続技「発勁〜首刈鉄槌」を使用する。15年前の放火事件で母親を失っており、その事件を通じて竹中と知り合う。その後は二岡から放火事件の犯人を教える代わりにドラゴンヒートに参加するように要請があってこれに応じながらも自身には神室町のマフィアのトップに立つという野望があり、その龍也を生贄として野望の糧にしようとするも失敗に終わり、二岡の情報も偽情報だったことも判明し、龍也と和解して朋友(パンヤオ)と呼ぶまでの間柄になる。その後、竹中からの協力要請もあって龍也と共に事件を追い、龍也が趙楽で何者かに拉致されると仲間と共に救出する一方で、東城会内部の情報を警察に売り渡していた内通者の情報も探る。
荒巻 毅(あらまき つよし)
声 - 内山高志
龍也の8回戦の相手。フランス外人部隊に属していた軍人で、かつては鷲尾の部下でもある元警察官。由理香に気障な台詞を投げかけるなど平素の言動こそ優男風だが、眼光は常に冷徹そのものである。格闘スタイルはコマンドサンボの技術を応用した自身ならではの「柔術」。ヒートアクションは「アキレス腱固め」と馬乗りからの連続パンチ「タコ殴りマウントパンチ」を使用する。違法に傭兵として戦った罪で死刑囚となったところを二岡に拾われてドラゴンヒートに参戦するが、龍也に敗れた。その後、駐車場で鷲尾に銃を向けられるも解放された。
嶋 鉄司(しま てつじ)
声 - 田中一成
龍也の9回戦の相手で、「河内のテツ」や「アイアン嶋」の異名を持つ(作中世界で)日本人初のボクシングミドル級世界チャンピオン。格闘スタイルは「ボクシング」で、一撃必殺のレバーブローを得意とする。ヒートアクションはカミソリの如く切れ味抜群のアッパーカット「カミソリアッパー」と「レバーブロー」を使用する。一回目の防衛戦後は両目の網膜剥離が発覚して引退を余儀なくされ、後に規制の緩い海外でのノンタイトルマッチや地元である関西の地下格闘場「タイガースゲート」で試合をこなしていたが、龍也のような連勝者用のストッパーとしてドラゴンヒートに招聘される。その後、龍也の力を試すために弟子に襲うように命じ、完膚なきまでに叩き潰されたのを知って真剣勝負に臨むも敗れる。試合後は「現役中は無敗ではなく、唯一黒星をつけたのが乃木だ」と告白するが、直後にリングサイドにいた乃木を目の当たりにして驚愕した。
『クロヒョウ2』では龍也と対戦後はタイガースゲートで戦ってきたが、メテオ鈴木に秒殺された上に阿修羅にタイガースゲートを潰され、以降は格闘家生活を完全に引退し、大阪の近江連合系組織で運転手として暮らしている。龍也との再会後は阿修羅の脅威を伝えた後に友人を呼び寄せて「プロレス」の型を教え、後に阿修羅から追われる龍也を庇って「ミライ」がいたとされるキャバクラの場所を教えた。
劉 武翔(りゅう ぶしょう)
四川省出身で「少林寺の虎」の異名を持つドラゴンヒートのファイター。後ろに束ねた三編みに表演服と中国武術家然とした佇まいをしている。異名通り少林拳の使い手で現在三連勝中。龍也がドラゴンヒートで初めて観戦した試合でタケルと対戦した。試合では金的攻撃から劣勢を覆し猛ラッシュのすえ勝利するも、気絶したタケルに追撃せず立ち去ったため、九鬼からは「常識の範疇の暴力性しか持たず、盛り上がりに欠ける」と評された。その後もドラゴンヒートに在籍しており、試合終了後に龍也を殴打し続けた悠木を見かねた九鬼の指示で彼を止めようとしたリカルドとタケルの後ろに控えていた(最終的に何連勝したかは不明)。
タケル
「ハマのNo.1ストリートファイター」の異名を持つドラゴンヒートのファイター。二の腕から胸にかけて和彫りの刺青を入れた筋骨隆々の巨漢で、劉と同じく三連勝中。龍也がドラゴンヒートで初めて観戦した試合で劉と対戦し、一時はグラウンドからのパンチ連打で劉を追い込むも敗北する。九鬼からは「ルックスが悪く、カリスマ性も低い」と辛辣な評価をされた。劉に敗北後もドラゴンヒートに在籍しており、試合終了後に龍也を殴打し続けた悠木を見かねた九鬼の指示でリカルドと共に悠木を止めようとしたが、泰山に制止された。
リカルド・アキラ
ブラジル出身で「ブラジリアン柔術の天才」と呼ばれるドラゴンヒートのファイター。ドレッドヘアが特徴で、試合にはTシャツとハーフパンツで臨む。本国に残した家族の生活費を稼ぐためドラゴンヒートに出場している。日向と対戦するが身体能力でも寝技の技術でも上回られたうえ、大技での決着を演出されて敗北した。日向に敗北後もドラゴンヒートに在籍しており、試合終了後に龍也を殴打し続けた悠木を見かねた九鬼の指示でタケルと共に悠木を止めようとしたが、泰山に制止された。
坂本 信司(さかもと しんじ)
声 - 鈴村健一
『クロヒョウ2』に登場したドラゴンヒートの若きファイター。17歳。ボクシングの元世界ランカーに食い下がって打ち倒すほどの実力を持ち、普段は九鬼組から紹介された清掃のアルバイトで生計を立てながらプロのキックボクサーを目指している。格闘スタイルは「キックボクシング」。喧嘩相手を探して阿修羅の構成員にわざと絡まれていたところを龍也に出会って助けられ、その礼として龍也をドラゴンヒートに招いた。その後は沖田の蹴りを受けて頚部骨折の重傷を負うも、野崎亮の治療を受けて急速に回復。その際にコンプレックスや悩み、更には柿崎への憧れに付け込んで洗脳を施され、「殺人ゲーム」と称して集団で龍也と隆昌を狙い、龍也を一方的に殴りつけた上で腕を刺傷させるも、なぜか反撃してこない龍也に疑問を抱き、直後に仲間を守りたいという彼の気持ちの前に敗れる。その後は再び入院し、柄本の治療と懸命のリハビリにより完全復活。秋田戦後は殺害疑惑をかけられた龍也と蒼天堀から脱出するために共に戦う。龍也が決戦に向かう時は共に戦うことを申し出たところを自分達を巻き込みたくないという龍也に止められたが、龍也がミレニアムタワーに乗り込んだ際は逮捕されるのを覚悟で優太や保と共に保安部隊に挑んで屋上への道を作った。
八代 誠(やしろ まこと)
声 - 福山潤
『クロヒョウ2』に登場したドラゴンヒートの若きファイターで、4人の中でのリーダー格。17歳。ルックスが良く、劇中でも女性から容姿を褒められることが多いが、本人はあまり女性に免疫がない。格闘スタイルは神室町で様々なスタイルの相手と戦って練り上げた「喧嘩」。身寄りが無く、児童養護施設「あげぼの園」で育ったところを脱走し、以来は神室町で喧嘩を繰り返して手の付けられない不良となるが、ドラゴンヒートに巡り合ったことで徐々に歳相応の少年らしさを取り戻す。龍也とは境遇の近さもあって食って掛かることも多かったが、阿修羅との抗争の中で交流を深めるうちに認めていく。その後、龍也不在の神室町で冴子誘拐事件が起こった際は試合直前だった龍也の願いを受けて救出に向かう(一時的に操作キャラクターとなる)ためにかつての不良仲間の協力を得て居場所を突き止めて単身で乗り込むが、金城の罠に掛かったことで冴子を庇って何発もの銃弾を浴びてしまい、今際の際に龍也に感謝の意を伝えて息を引き取った。
三上 優太(みかみ ゆうた)
声 - 鈴木達央
『クロヒョウ2』に登場したドラゴンヒートの若きファイター。実家は神室町のパチンコ店で、経済的に豊かな環境で育ったためにやや甘えの強いところがあるが、根は実直。龍也に強い憧れを持っており、服装や髪型も彼を意識している。格闘スタイルは「ボクシング」。当初は家庭を顧みない父親に反抗的で、実家のパチンコ屋が二岡組の差し金によりトラックに突っ込まれて半壊し、父も重体に陥った後も龍也の説得にも耳を貸さず、自棄になっていたが、父親の部下だった久保からの手紙によりそれが誤解であったことを知って改心した。その後、龍也が決戦に向かう時は共に戦うことを申し出たところを自分達の身を案じた龍也に止められたが、龍也がミレニアムタワーに乗り込んだ際は逮捕されるのを覚悟で信司や保と共に保安部隊に挑んで屋上への道を作った。
斉藤 保(さいとう たもつ)
声 - 野島健児
『クロヒョウ2』に登場したドラゴンヒートの若きファイター。4人の少年の中では一番大柄で、龍也よりも背が高い。16歳。小学生時代からいじめを受け続けた影響からか、優しくも弱気な面が目立つ性格。格闘スタイルはいじめから逃れるために必死に学んだ「ブラジリアン柔術」。自分を変えるために格闘技を学んでドラゴンヒートに出会うもその性格が仇となっていまだに勝ち星を掴めず、後輩からも引退を勧められるようになる。その後、キャバクラ通いに逃避していた時に熱を上げていたキャバクラ嬢がスカウト詐欺に巻き込まれて大場に脅迫されるところを目撃し、その際に恐怖心から動けなかったことで卑屈になるが、隆昌や龍也に叱咤激励されたことで阿修羅との対抗戦で大場との対戦を決意する。その後は必死に応戦した末に敗れはしたものの、最後まで果敢に挑み続け、大切なものを守ることを戦いを通じて実感した。その後、龍也が決戦に向かう時は共に戦うことを申し出たところを龍也に止められたが、龍也がミレニアムタワーに乗り込んだ際は逮捕されるのを覚悟で信司や優太と共に保安部隊に挑んで屋上への道を作った。その後のエンディングではドラゴンヒートでの試合に勝利しており、心身共に成長した姿を見せた。

阿修羅[編集]

『クロヒョウ2』に登場した地下格闘技団体。所属構成員は100人以上。大阪の蒼天堀を拠点とし、東京制圧を目指している。元々は不良少年や鑑別所経験者を集めた純粋な格闘技団体であったが、現在では政財界との繋がりすら持つ極めて悪質な半グレ集団と化している。

秋田 靖人(あきた やすと)[注 6]
声 - 高知東生
阿修羅の表向きのリーダー。八部衆の筆頭であり、「鬼狩りの秋田」の異名を持つ。格闘スタイルは「パンクラチオン」。ヒートアクションは打撃、極め技、投げを華麗に繋げた「ドラゴンチョークインパクト」を使用する。ケンカの実力もさることながら高いカリスマ性と本職の極道と対等以上に張り合う豪胆さを持っている。二岡の要請により神室町に乗り込んでドラゴンヒートとの対抗戦を提案し、先に8勝したほうが勝利という圧倒的有利な条件で戦うも八部衆が龍也の前に悉く敗れ、最後は秋田自身も本拠地蒼天堀で敗北する。その後、自身と阿修羅の過去、更には「仲間を信じて戦う龍也の姿を見たことで昔の出来事を後悔していた」と龍也に話し、直後に野崎を止めて欲しいと龍也に頼むが、真相を語ろうとしたところで何者かに撃たれ、最期は「キャバクラ『ルージュ』・ミライ」と言い残して絶命した。
沖田 忍(おきた しのぶ)
声 - HAN-KUN
阿修羅の八部衆の一人で、長いポニーテールが特徴。格闘スタイルは「キックボクシング」で、数多ある団体を通して最強との評を持つ。ヒートアクションは裏拳から回し蹴りの三連撃「バックブローキックコンボ」を使用する。秋田と共にドラゴンヒートに現れ、数人の九鬼組組員と信司を文字通りに一蹴した。その後、龍也に対しても見下した態度で試合に挑むが、強烈な踵落とし[注 7] を脳天に受けてマットに沈んだ。
メテオ鈴木(メテオ すずき) / 木島 雅勝(きしま まさかつ)
声 - 山根剛
阿修羅の八部衆の一人で、真っ赤に染めたモヒカンヘアーが特徴。格闘スタイルは「ルチャリブレ」で、日本人ながら本場メキシコでヘビー級を制したルチャドール。ヒートアクションは回転しながら相手の首に巻きついて頭から落とす「デジャブ」を使用する。マニアからは世界トップレベルと評価されており、嶋を軽くあしらう程の実力を誇る。蒼天堀でボールベアリング弾を発射可能な改造拳銃キット[注 8] を密売しており、若者を中心とした発砲事件の原因となっていた。手下を差し向けて龍也の実力を測った後に一旦は立ち去り、後に阿修羅のリングで正体を明かして戦うも敗れ去る。
大場 庄助(おおば しょうすけ)
阿修羅の八部衆の一人で、肩から臀部まで額の入った和柄の刺青が特徴の元幕内力士(四股名は「黒霧山」)。その経歴通り「相撲」を格闘スタイルに持つ。ヒートアクションはぶちかましから相手を投げる「ぶちかまし下手投げ」と張り手から相手を投げて頭を四股で踏む「張り手櫓投げ」を使用する。真剣勝負では無敗だったが、酒や女、ギャンブルに溺れて借金を繰り返し、スキャンダルを恐れた親方によって半ば追放される形で角界を追われる。その後はサイドビジネスとして「OSプロダクション」という芸能事務所[注 9] を経営し、ルリを使って保をこの詐欺事件に巻き込ませる。その後、試合では最初に保と対戦したが、まるで相手にせずに撃破する。その後は龍也と対戦し、試合前に保を始めとする自身の詐欺被害者を侮辱するが、怒りに燃える龍也のスリーパーホールド[注 7]により敗れ去った。
田中 一郎(たなか いちろう)
声 - 興津和幸
阿修羅の八部衆の一人にして元九鬼組構成員。本名は不明で、かつて九鬼隆太郎から与えられた「田中一郎」の名を通り名に使っており、中国マフィアの間では「無名」と呼ばれ恐れられている。格闘スタイルは「軍隊格闘術」で、試合では際どいボンデージファッションを身に纏い、奇怪な動きで翻弄して不意に鋭い一撃を繰り出すという非常にトリッキーな戦法を取る。ヒートアクションは相手の攻撃をいなして金的から凶器で延髄を攻撃する「金的延髄肘打ち」を使用する。九鬼組構成員時代、手が付けられない上に同じ組員を殺したことで九鬼組を追い出されたが、後にかつて近江連合に所属していた二岡によって関西に逃れ、彼の庇護を受けつつ久保の暗殺などを請け負う。その後は「戦いに勝ったら阿修羅の目的を話す」という条件付きで龍也と戦うも敗北し、その直後に医務室で謎の死を遂げた[注 10]
カズ柿崎(カズ かきざき) / 柿崎 和也(かきざき かずや)
声 - 雪丸安大
阿修羅の八部衆の一人で、本場アメリカで活躍した有名選手。隆々たる体格を持つ根っからのパワーファイターで、その豪腕から「黄金の拳を持ったグリズリー」の通り名を持つ。格闘スタイルは「総合格闘技」で、蹴りは殆ど使わずにスラム(KOを目的とした投げ)とパンチによる猛攻を得意とする。ヒートアクションは豪快なパンチ連打「グリズリーラッシュ」を使用する。3年前に飲酒運転による自損事故を起こし、その怪我が元で格闘家を引退していたが、後に野崎の施術によって復活。以前をも上回るパワーを獲得して八部衆となり、有名格闘家としての名声を利用して野崎による信司の洗脳に協力した。その後、リングで龍也と相見えるも脳天への飛び踵落し[注 7]を受け、敗れ去った。
品原 マサル(しなはら マサル)
声 - 藤本たかひろ
阿修羅の八部衆の一人。ブラジル人とのハーフであり、格闘スタイルは本場で鍛えられた「ブラジリアン柔術」で、華麗な寝技を得意とするグラップラー。ヒートアクションは相手に絡み付いて三角絞めオモプラッタ裸絞めを流れるように決める「オクトパスサブミッション」を使用する。一般の格闘技興業でも活動しており、「日本総合格闘技界・期待の重量級」との呼び声もあってか、格闘技ファンでない人間にもその名を知られている。しかし、タップした相手の関節をアクシデントに見せかけて故意に折るなど危険なファイトを行う上に金にがめつく、試合のたびにファイトマネー交渉で揉めるなど、阿修羅の選手らしく素行に問題がある。龍也とは指名試合で対戦し、龍也の腕を負傷させはするも敗北した。その後、医務室でもファイトマネーを渋る秋田に襲い掛かるが、拳とストンピングのたった二撃で倒された。
金城 風太(きんじょう ふうた)
声 - 粟津貴嗣
阿修羅の八部衆の一人。格闘スタイルは「琉球空手」で、とりわけその中でも殺人空手と呼ばれる「裏御殿手(うらうどぅんでぃ)」を修め「阿修羅の特攻隊長」の異名を取る実力者。ヒートアクションは手刀から下段への連続攻撃で体勢を崩し、腹に貫手を決める裏御殿手の奥義「斬撃貫手」を使用する。髪型はアフロヘアー、普段着はピンク色をした市松模様のベストとハーフパンツ、試合時は三つ巴や荒波模様があしらわれた濃紺の道着など奇抜なファッションを好む。野崎亮の命令を受けて冴子を誘拐し、乗り込んできた誠と対決するも敗れたフリをして奇襲することで冴子を庇った誠を射殺した。その後、龍也とドラゴンヒートのリングで対面し、誠の死を虚仮にするが、激怒した龍也の前に敗北。髪を掴み起こされ、渾身の拳を顔面に叩きこまれてマットに転がった[注 7]

神室町の住人達[編集]

シリーズを通して登場する東京最大の歓楽街。

右京 冴子(うきょう さえこ)
声 - 原田奈美
『クロヒョウ』に登場した龍也の姉。24歳。龍也が暴力事件を起こす度に警察に迎えに行ったり、謝罪に赴くなど苦労が絶えない。チャンピオン街のスナック「スカーレット」で働き、家計を支えている。両親と死別して右京家の養子となり、数年後は幼かった龍也と共に右京家を出て神室バッティングセンター近くにあるアパートを借りて以来は一緒に住んでいるが、後に15年前に起きた放火事件のことで龍也が店を訪れた際には龍也の姉に対する本音を聞かされて感動のあまりに涙を流した。その後は乃木から冴子自身は放火事件で死亡した金光勲の娘で、龍也と血の繋がりがないものの、乃木の計らいと右京家の厚意で龍也と共に引き取られたことが伝えられた。
『クロヒョウ2』では龍也のプロデビューを誰よりも喜んでおり、帰国した龍也を温かく迎えると剛拳ジムからの便宜で店が繁盛していることもあって椎名会長に強い感謝の念を抱いているが、それ故に龍也がプロデビューを辞退したことに怒って激しく叱責した。その後、鶴見による雀荘などの一斉検挙の際に峯岸の麻雀店に居合わせたことで一時は身柄を拘束されるが、竹中の口利きで釈放される。その後は阿修羅の策略に利用される形で金城に拉致されてしまい、単身で救出に現れた誠が目の前で自身を庇って射殺され、その際に精神が錯乱状態に陥ったために入院していたが、無事に退院した。「神室浄化作戦」実行時には店に保安員に踏み込まれるも龍也に助けられ、一時横浜に避難する。最終決戦前には神室町に戻っており、以前龍也が迷惑を掛けた人物に謝罪して回っていたが、同時にストーカーに悩まされており、龍也と悠木に助けられた。
右京 菜穂子(うきょう なほこ)
『クロヒョウ』に登場した龍也の母親で、乃木泰の内縁の妻。滅多に帰ってこない乃木を支えるために金光が経営している焼肉店で働いていたが、放火により逃げ遅れて金光達と共に死亡した。
榊 天馬(さかき てんま)
声 - 菅沼久義
『クロヒョウ』に登場した神室東高校3年生で、金髪に襟足が長めのウルフにアップバングスタイルの髪型に白いジャージ姿と龍也とは対照的な特徴である龍也の親友。両親が経営する実家の料亭の格式等に反発し、龍也とつるむようになるが、一時は闇金襲撃計画に反対して龍也の許を去ってしまい、後に連絡が一向に取れないことに心配していたところに刑事の竹中から逃げる龍也を見つけて救出した。しかし、龍也は自身のことを裏切り者と思い込んでいるためにまた去ってしまうが、それでも龍也のことを友達だと認めており、二岡組に偽情報を流したりするなど、裏で積極的に動いていたことを知った龍也と和解した。和解後は龍也の相談相手として行動を共にしており、後にとある事情から止むを得ずに龍也を裏切ってしまい、龍也にその事を告白して謝罪するが、龍也からは許された。クリア後はボスランキングで対戦することができ、隙が大きいが、威力が高い彼自身専用の「喧嘩」を格闘スタイルに持つ。ヒートアクションはヘッドロックの耐性で殴打する「喧嘩式頭かち割り」と目潰しと金的蹴りの連続技「喧嘩式目付き&金的コンボ」を使用する。
『クロヒョウ2』では高校卒業後に実家の料亭を継ぐべく、日々修行に励んでいるが、帰国した龍也のプロデビューを祝福し、夜の街へと遊びに誘って悩む龍也を励ます。その後、龍也がプロデビューを蹴って阿修羅と事を構えるようになると情報収集役として奔走するなど、人脈の広さと友情の篤さを見せる。
藤本 恒夫(ふじもと つねお)
声 - 三浦祥朗
『クロヒョウ』に登場した元神室西高校空手部主将。後輩が龍也に敗れ、その際に父親の空手を馬鹿にされたことに激怒し、龍也にタイマンを挑むも敗れる。その後、頚椎を損傷して寝たきりの状態となったため、龍也はこの事件がきっかけで少年院に入ることになるが、頚椎損傷は龍也の仕業ではなく自身と一緒にいた修がやったことだと判明する。また、サブストーリーで部員達を使って龍也の空手の型を教えた。
杉山 修(すぎやま おさむ)
声 - 会一太郎
『クロヒョウ』に登場した神室西高校空手部部員。龍也との喧嘩に敗北し、直後に先輩である恒夫に仇討ちを頼み、更には恒夫の父親の空手を悪く言ったことを報告するも恒夫も敗れて計画失敗に終わる。しかし、実は部活での稽古でシゴかれたことで恒夫を恨んでおり、倒された恒夫の首に蹴りを入れて積年の恨みを晴らし、更には頚椎損傷を龍也に押し付けて少年院に送った。その後、龍也と父親である信道の対戦中に傷害事件を起こして警察に逮捕され、事実が判明した。
由理香(ゆりか)
声 - たかはし智秋
『クロヒョウ』に登場したキャバクラ「Jewel」所属の人気キャスト。美貌と教養を兼ね備え、特に政治・経済に精通している。「ケチな男が嫌いで、好みは己の哲学を持つ人間」と嘯くも、実際は財力のある人間が好みらしく、日向とは本人曰く「友だち」とのことである。最初は何も考えずに力だけ証明する龍也を「坊や」呼ばわりするなどして見下していたが、日向を倒した龍也に興味を示し、後に龍也から戸田の愛人である吉村アンナの素性を尋ねられると彼女が働くバー「アレキサンダー」を教え、またの再会を願うために龍也とキスをした。本編をクリア後は指名することが可能になり、キャバ嬢になった理由も聞き出すことができる。
『クロヒョウ2』では野崎と鶴見の秘書である佐伯との会話を録音し、龍也と隆昌に教えた。
日向 千秋(ひゅうが ちあき)
声 - 今井麻美
『クロヒョウ』に登場した日向の妹で、ルポライター。女子大生を自称しキャバクラで働いていたが、本職を生かして九鬼組の内情を探っていたり、またキャバクラの客を通じてドラゴンヒートにも行くようになる。その後、龍也と日向が再戦する際に何者かに拉致されるが、試合後に解放されて疎遠状態だった日向とも和解し、二人で暮らすようになる。
『クロヒョウ2』では本業であるルポライターとして神室町に留まっており、龍也と再会した後は阿修羅の情報を提供した。また、サブストーリーでは友人を呼び寄せてムエタイの型を教えた。
金光 勲(かねみつ いさお)
『クロヒョウ』に登場した冴子の実父。15年前に現在のチャンピオン街の一角で焼肉店「紫禁城」を経営していたが、神室町の土地開発に絡んで筒井と対立し、営業終了後に筒井の命令を受けた戸田によって放火されて死亡した。
塚原(つかはら)
『クロヒョウ』に登場した神室町の薬局裏の空き地や廃ビルを道場とする塚原道場の師範で、愛猫家。龍也の身体状況を一目で見抜くなど、その指導の腕は確かだが、武道家としての実力は不明である。龍也が喧嘩する姿から才能を見抜き、有償で必殺技の伝授や各種の稽古を付けるようになる。また、101匹の飼い猫に逃げられた際には龍也に捜索を依頼する。
『クロヒョウ2』でも変わらずに薬局裏で道場を開いており、龍也以外の人物にも指導していることが判明したが、不良に絡まれて怯えるなど武道家としての実力が前作に輪をかけて疑わしくなった。孫娘がにゃんこカフェを開業したために従業員となったが、またしても飼い猫(102匹に増加)が逃げてしまい、龍也に捜索を依頼する。また、蒼天堀の千成地区に弟がおり、兄と同様に龍也に必殺技の伝授や稽古を行う。
ユウヤ
『龍が如く』シリーズにも登場するホストクラブ「スターダスト」の店長。『クロヒョウ』で龍也に柄本医院を紹介したり、『クロヒョウ2』では手に入れた称号の数に応じてアイテムを渡す、といった龍也のサポート役として登場する。
サイの花屋
声 - 藤原喜明
『龍が如く』シリーズにも登場する治外法権の無法地帯「賽の河原」を支配する凄腕の情報屋。『クロヒョウ』では第三公園のマンホールから入れるが、ホームレスが番人をしており、合言葉がないと中には入れないようになっている。龍也に対して「ドラゴンヒート」のシステムや九鬼組の内部についての情報を教える。その後、龍也がツケの情報料を払うまでは情報は売らないつもりだと告げた。
『クロヒョウ2』でも本人は龍也のプロボクサーとしての晴れ姿を楽しみにしていたと語っており、また変わらずに龍也に情報を売っているが、前作でのツケがどうなったかは不明である。
柄本(えもと)
『龍が如く』シリーズにも登場する柄本医院の院長。『クロヒョウ』ではユウヤや塚原の紹介で龍也が訪れる。
花(はな)
『龍が如く』シリーズにも登場する消費者金融「スカイファイナンス」で働く豊満体型の女性従業員兼秘書。『クロヒョウ』では龍也が九州一番星でアルバイトをしている最中に客として姿を現す時がある。サブストーリーにも登場し、「キング・オブ・グルメ」の称号が与えられて神室町の飲食店を総なめにしていたが、韓来で秋山から金を貸してもらえなかった男に言いがかりをつけられていたところを龍也に助けられる。その後はナンパされたと勘違いし、一方的に振った上で特選牛カルビ弁当を渡して去って行った。
美矢(みや)
『クロヒョウ』のサブストーリーに登場した探偵業を営む龍也からは「探偵の姉ちゃん」と呼ばれている女性。強盗の人質にされた際に何の苦も無く脱出する程の体術の腕を持っており、その他の探偵としての能力も優秀ではあるものの、龍也に依頼を任せて自分は酒を飲みにいく等などお世辞にも勤務態度は良いとは言えない。サブストーリーで龍也が強盗事件に巻き込まれた時に共闘して以来、様々な依頼を龍也に頼むことになる。
『クロヒョウ2』でも引き続き登場し、やはり龍也に様々な依頼をすることになる。
椎名 徹(しいな とおる)
声 - 佐藤正治
『クロヒョウ2』に登場したチャンピオン街の南東に居を構える大手ボクシングジム「剛拳ジム」の会長。アメリカの地下格闘場で龍也の試合を観戦してその強さに惚れ込み、破格の待遇でプロデビューを計画し、日本に帰国させる。その後、スター選手は余程のことがない限りは好きにさせるという方針からゲーム開始時に龍也に遊興費として現金を渡した。
石井 浩平(いしい こうへい)
『クロヒョウ2』に登場した剛拳ジムのトレーナーで、龍也の専属。かつては世界タイトルを狙うプロボクサーとして活躍していたが、夢叶わずに引退した。その後、龍也の才能に惚れ込んで彼の勝手な行動を咎める。
峰岸(みねぎし)
声 - 伊智生士冶
『クロヒョウ2』に登場した雀荘「ジャンジャン卓」のオーナー。神室遊戯組合の会長や区議会議員の議員連会長も務め、神室町では人望の厚い人物だった。風営法違反と脱税の容疑で警察に逮捕・起訴された直後、留置場で謎の死を遂げた。
佐々木 孝(ささき たかし)
声 - 伊智生士冶
『クロヒョウ2』に登場した誠と同じ児童養護施設で育った仲間。神室町でチームを組んでおり、誠の依頼を受けて誘拐された冴子を探し出した。誠の死後は以前の彼からの依頼で調べ上げた野崎亮の素性を龍也に伝えた。
銀次(ぎんじ)
『クロヒョウ2』に登場した桐生一馬に憧れて彼を探し回る元風間組構成員の男で、『龍が如くモバイル』で主人公的位置にいるキャラクター。いざこざから龍也と戦うも敗北し、彼の強さを目の当たりにしたことで桐生捜索協力の依頼をする。その後、結局は桐生は偽者であったが、謝礼としてアイテムを手渡して去って行った。
偽桐生 / 桐生 和真(きりゅう かずま)
『龍が如く』シリーズにも登場する桐生の名を語って好き勝手やっている男。毎回、桐生にバレて懲らしめられる度に改心した素振りを見せていたが、『クロヒョウ2』でも懲りずに活動を続けており、龍也と銀次に手下と共に倒される。その後は自らの名前を明かして「向こうが勝手に桐生一馬と勘違いしているだけだ」と言い訳をするが、銀次に一喝されると逃げ去って行った。
ポールダンサー
声 - 中村アン

神室町のキャバ嬢[編集]

タイトル下の名前のみのキャラクターは実在する人物が演じたキャバ嬢。源氏名には下の名前が使われ、働いている店もキャバ嬢によって異なる。キャバ嬢はそれぞれ悩みを抱えており、親密になっていくことで何かしらの問題が発生するが、いずれも主人公によって解決されていく。

クロヒョウ
手島優星あや
クロヒョウ2
遠藤舞外岡えりか

蒼天堀の住人達[編集]

『クロヒョウ2』に登場した大阪にある歓楽街。

蒼天堀のキャバ嬢[編集]

タイトル下の名前のみのキャラクターは実在する人物が演じたキャバ嬢。源氏名には下の名前が使われ、働いている店もキャバ嬢によって異なる。キャバ嬢はそれぞれ悩みを抱えており、親密になっていくことで何かしらの問題が発生するが、いずれも主人公によって解決されていく。

クロヒョウ2
橘ゆりか

その他[編集]

ルリ
声 - 桜田乃碧
『クロヒョウ2』に登場したアイドルを目指すために北海道から上京したキャバ嬢で、保の良き理解者且つ相談相手。アイドルデビューするために様々なオーディションを受けて挫折しかけたところを「OSプロダクション」にスカウトされるが、多額の登録料やスカウト料を請求され、大場に迫られて大阪で一生風俗嬢として過ごすか、大場の愛人になるかという苦渋の選択を強いられる。しかし実は大場の指示の下で詐欺を働いており、これらは全て作り話だった(大場に弱みを握られていたのは事実であり、脅されて詐欺を強要されていた)。保を詐欺のターゲットとしていたが、結果として探りを入れた隆昌に同じ手口で迫ったことで罪が露見する。その後は隆昌によってドラゴンヒートに連れられ、保が大場と戦う姿を見せつけられて改心し、自らの過ちを涙ながらに悔いた。最後は試合を終えた保に借金は完済したと嘘の報告をし、隆昌の手引きで故郷の北海道に帰った。
ホセ・イグレシアス
『クロヒョウ2』の冒頭で登場したミドル級チャンピオンのボクサー。龍也とボクシングの試合をしたが敵わず敗北する。
ミライ
『クロヒョウ2』に登場した秋田の元恋人で、静香の良き理解者。かつては大阪で「ルージュ」のキャバ嬢として働き、後に上京するも鶴見の「神室浄化作戦」の被害に遭い、神室町でホームレス生活を余儀なくされる。その後、秋田の死を耳にしており、呆れた様子を見せたが、どこか悲しげな心境を露わにした。その後は静香についてキャバクラで知り合って同じ孤児ということもあって意気投合したが、持病を聞いて心配した後に帰らぬ人となったことを聞いて涙したと野崎の素性を訪ねた龍也に伝えた。
市川 静香(いちかわ しずか)
『クロヒョウ2』に回想シーンにのみ登場した誠や野崎と同じく「あけぼの園」で育って野崎と共に行動した彼の恋人で、理解者。生まれつき肝臓の持病を持っていたために入院生活を送っており、野崎の援助で肝臓移植手術を受けるはずだったが、医者の弱みに付け込んだ鶴見の手により肝臓は鶴見の息子に渡ってしまい、結果として手術が出来なくなってそのまま帰らぬ人となった。
鶴見 大介(つるみ だいすけ)
『クロヒョウ2』に登場した鶴見正の息子。父の権力を鼻に掛けるばかりか、自身も数多くの悪事を働いている。かつて肝臓の病気を患っていたが、父と父に弱みを握られた市川静香の担当医によって彼女に移植されるはずだった肝臓が自身に渡り、結果として肝臓移植手術を受けて助かっている。神室町で豪遊していた所を鶴見への復讐を目論む野崎に拉致され、ミレニアムタワー屋上で野崎に今まで自身が行ってきた様々な悪事を見逃す代わりに父を殺すように脅されたために止む無く父を殺そうとしたが、龍也に止められた。
ガイア
『クロヒョウ』で条件を満たすことで登場する本シリーズにおける亜門のような存在。たった一人で神室町を制した無敗・無冠のチャンピオンとして都市伝説化している男。桁違いの体力を誇り、長期戦は免れない。格闘スタイルは「極めし者」。また最終ボス以上の強敵で能力も非常に高く、最高まで育てた主人公でも、ノーアイテム撃破は至難の業である。長らく行方不明になっていたが神室町に戻ってきており、その際に龍也がガイアに挑戦状を叩きつけたという根も葉もない噂が広がり、龍也の意思とは関係なく決闘の場が設けられる結果となった。敗北後は龍也を「オマエこそ最強の男だ」と称えた。
カオス
『クロヒョウ2』で条件を満たすことで登場するガイアと同じく本シリーズにおける亜門のような存在。「蒼天堀最凶の男」と恐られる存在で、勝つためには手段を選ばない快楽喧嘩屋。桁違いの体力を誇り、長期戦は免れない。格闘スタイルは「極めし者」。また最終ボス以上の強敵で能力も非常に高く、最高まで育てた主人公でも、ノーアイテム撃破は至難の業である。ガイアとは互角であり、かつては東のガイア、西のカオスと言われていたが、一年前にガイアが負けたことで彼を倒した龍也を探していた。しかし龍也がそのやり方から喧嘩を断ると、冴子の名前を出して強引に喧嘩に持ち込む。敗北後は往生際も悪く襲い掛かろうとするも返り討ちに遭い、懲りて龍也へのリベンジも断念した。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ また、当初は「力こそがすべて」「信じるのは己のみ」という考えを自身の拠り所としていたが、強敵との戦いに加えて天馬や泰山らとの対話を経て自分の哲学を見出し、また戦いを純粋に楽しむ気持ちも身に付けたことで物語開始当初に比べてかなり成長した姿となった。
  2. ^ a b 『クロヒョウ2』では前作のデータがあれば格闘スタイルの「極めし者・泰山」と「極めし者・新城」をそれぞれ習得できる。
  3. ^ エンディングにおいて予言とされていたものの全ては仲間や阿修羅を使っての実行であることが明かされた。
  4. ^ 当初は動画を流していなかったが、鶴見が静香を覚えていないと発言した時点で公開を決めた。
  5. ^ 龍也自身は意識していないが、彼の母親を殺害した仇であることから、龍也の襲撃はある種の仇討ち行為になったともいえる。
  6. ^ 演者である高知の逮捕を受けて、セガ公式サイトのCAST紹介からは「秋田靖人」は削除されている。
  7. ^ a b c d これらトドメとなった技は、すべて因縁のある少年たちの得意技である。
  8. ^ この拳銃は実銃ほどの殺傷力はないものの、弾が表皮をたやすく突き破るほどには威力があり、金城や鶴見、サブストーリーで水上達も使用していた。
  9. ^ 実態はスカウト詐欺集団で、スカウト料を払えない者に対して悪徳金融会社を紹介するなどの手口で多額の金を得ており、また詐欺被害者をも手駒として扱い、同情を買わせて金を貢がせる行為も行っていた。
  10. ^ 野崎によれば心臓に欠陥が元々あったためにそれが直接の原因となって死亡したとされる。

出典[編集]

  1. ^ 龍が如くPRESENTS『復活!神室町 RADIO STATION』第5回”. 龍が如く.com (2012年2月27日). 2013年2月27日閲覧。

関連項目[編集]