クリトのアンドレイ

クリトのアンドレイ
(クレタのアンドレアス)
クリトのアンドレイのフレスコ画イコン17世紀モスクワ
大主教成聖者克肖者
生誕 650年頃
ダマスコ
死没 8世紀
ミティリーニ
崇敬する教派 正教会
記念日 7月4日ユリウス暦使用教会では7月17日に相当)
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クリトのアンドレイ(650年頃 - 8世紀、: Ο άγιος Ανδρέας ο Κρήτης, : Святой Андрей Критский, : Saint Andrew of Crete)は、正教会聖人大主教成聖者[1]克肖者[2])であり、聖歌作者(作詩者)、神学者

記事名の転写は教会スラヴ語に由来する、日本正教会祈祷書等で用いられているもの[3]。「クリト」はクレタ島のこと[4]。アンドレイはギリシャ語からはアンドレアスと転写出来る。

14歳の時、エルサレム近くのマル・サバ(聖サバス)修道院修道士となった。才能と徳を認められ、エルサレム総主教庁の秘書を務めた後、ユスティニアノス2世の時代にクレタ島(クリト)のゴルティナΓόρτυνα)の主教叙聖された[5]

教会の公務のためコンスタンディヌーポリ(コンスタンティノープル)に行った後、クレタ島に帰る途中でミティリーニ永眠。永眠年は史家によって異なるものが伝えられている[5]

大斎の第一週の月曜から木曜までの晩堂大課、および第五週木曜日に歌われる[6]、250の讃詞を含む9歌頌から構成され豊富な精神的かつ神学的な内容を含む、長大なクリトの聖アンドレイの大カノンの作者(作詩者)として知られる。他にもたくさんの各種斎日祭日の聖歌(祈祷文)を作成した。こうした聖歌・祈祷文作成の伝統は、ダマスコのイオアンなどにも継承された[5]

脚注[編集]

外部リンク[編集]