キプロスの行政区画

キプロスの地区
Επαρχίες της Κύπρου
Kıbrıs'ın kazaları
位置キプロスの旗 キプロス
6地区(法令上
区分基礎自治体英語版

キプロスは、6つの地区(ギリシア語: επαρχίες, eparchiesトルコ語: kaza)に分かれている。それぞれの中心地は同名の町である。キプロス島のうち、ファマグスタ地区とリマソール地区に隣接するイギリス領のアクロティリおよびデケリアは除いている。地区の下には、基礎自治体が置かれている。

ただしキレニア地区の全域、ファマグスタ地区の大部分、ニコシア地区の北半分とラルナカ地区の一部にあたる地域(合計3,355km2)は、1974年以降キプロス政府の実効支配が及んでいない(後述)。

法令上の地区[編集]

1974年までの行政区画地図

1974年の分断前の地区および統計。分断後は現状とは異なるものの、現在でもキプロス政府が使用している。

地区名 ギリシア語 (ラテン文字表記) トルコ語 首府 面積
(km2[1])
人口
(1973年[2])
ファマグスタ地区 Αμμόχωστος (Ammochostos) Gazimağusa ファマグスタ 1,985.3 123,856
キレニア地区 Κερύνεια (Keryneia) Girne キレニア 643.9 32,586
リマソール地区 Λεμεσός (Lemesos) Limasol リマソール 1,393.3 124,855
ラルナカ地区 Λάρνακα (Larnaka) Larnaka ラルナカ 1,120.1 60,714
ニコシア地区 Λευκωσία (Lefkosia) Lefkoşa ニコシア 2,710.0 232,702
パフォス地区 Πάφος (Pafos) Baf パフォス 1,389.8 57,065

事実上の地区[編集]

1974年以降の行政区画

1974年、トルコ系住民が多い島北部にトルコが侵攻し、占領した。この占領地は1983年に北キプロス・トルコ共和国としてキプロスから独立宣言をしている。また、キプロスおよび北キプロスの「国境」には国際連合によるグリーンライン(緩衝地帯)が設定されており、両者どちらにも属さない地帯となっている。

以上の地域はキプロス政府の統治下にはなく、特にキレニア地区は事実上消滅するなど行政区画に影響が出ている。統計は北キプロス実効支配下を除く。

地区 面積
(km2[3]
人口
(2011年国勢調査[3])
人口
(2018年末推計[3])
現状
北キプロスの行政区画該当地
ファマグスタ地区 244 47,338 48,200 首府ファマグスタを含む約9割が北キプロスおよびグリーンラインとなっている。
ガーズィマウサ地区イスケレ地区
キレニア地区 - - - 全域が北キプロス支配下にある。
ギルネ地区
リマソール地区 1,393 239,739 244,900
ラルナカ地区 1,041 145,365 147,000 地区北部、全体の約1割が北キプロス支配下。
レフコシャ地区(一部)
ニコシア地区 1,924 334,120 341,700 首府ニコシアを中心に、南北へ分割された。約3割が北キプロス支配下。
レフコシャ地区(一部)、ギュゼルユルト地区レフケ地区
パフォス地区 1,390 90,295 94,100

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Cyprus Statistical Service Classifications — Degree of Urbanization”. キプロス共和国財務省. 2019年12月16日閲覧。
  2. ^ Districts of Cyprus”. Statoids.com (2016年3月2日). 2019年12月16日閲覧。
  3. ^ a b c Republic of Cyprus”. Citypopulation.de (2019年12月13日). 2019年12月16日閲覧。