ガルハタネズミ

ガルハタネズミ
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネズミ目(齧歯目) Rodentia
上科 : ネズミ上科 Myomorpha
: キヌゲネズミ科 Cricetidae
亜科 : ハタネズミ亜科 Arvicolinae
: ハタネズミ属 Microtus
: アメリカハタネズミ pennsylvanicus
亜種 : ガルハタネズミ nesophilus
学名
Microtus pennsylvanicus nesophilus
(独立種扱いでは Microtus nesophilus)
V. Bailey, 1898
和名
ガルハタネズミ
英名
Gull Island vole

ガルハタネズミ Microtus pennsylvanicus nesophilus V. Bailey, 1898は齧歯目キヌゲネズミ科に属するハタネズミ属の一種で、アメリカ合衆国東部ロングアイランド島の東にあるグレートガル島 (Great Gull Island) に生息していたが、1900年頃に絶滅した。全長は15~20cm、体重は40~55g程度だった。アメリカハタネズミMicrotus pennsylvanicus (Ord, 1815) の亜種に分類されるが、独立種とされることもあり、逆に同種であるとする意見もある。もともと人為的な環境改変のため数が減りつつあったなか、1898年米西戦争が勃発すると、スペイン海軍のニューヨーク侵攻に備えてグレートガル島に砲台が建設された。その工事の影響による営巣地の破壊や、駐屯部隊が連れてきたネコに食べられたことなどが原因でガルハタネズミは絶滅に至ったとされている。わかっている最後の採集記録は1897年のもので、正式に新種として名前が付けられたのはその1年後の1898年である。現在15個体の標本がワシントンD.C.に存在する。

関連項目[編集]