カルガリー国際空港

カルガリー国際空港
Calgary International Airport
2022年5月の空港
IATA: YYC - ICAO: CYYC
概要
国・地域 カナダの旗 カナダ
所在地 カルガリー
種類 公共
所有者 カナダ運輸省[1]
運営者 カルガリー空港公団
拠点航空会社
標高 1,084 m (3,557 ft)
座標 北緯51度06分50秒 西経114度01分13秒 / 北緯51.11389度 西経114.02028度 / 51.11389; -114.02028座標: 北緯51度06分50秒 西経114度01分13秒 / 北緯51.11389度 西経114.02028度 / 51.11389; -114.02028
公式サイト www.yyc.com
地図
アルバータ州における位置
アルバータ州における位置
YYC
アルバータ州における位置
アルバータ州における位置
YYC
アルバータ州における位置
滑走路
方向 長さ (m) 表面
08/26 1,890 アスファルト
11/29 2,438 アスファルト
17R/35L 3,863 アスファルト
17L/35R 4,267 コンクリート
統計(2019年)
旅客数 1795万人
出典: YYC[2]
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カルガリー国際空港(カルガリーこくさいくうこう、Calgary International Airport)は、カナダアルバータ州最大の都市であるカルガリーにある国際空港。同空港は、カナダ国内では4番目に利用客の多い空港であり、バンクーバー国際空港と並んで西部カナダの重要な拠点空港である。カルガリー中心部から北東17kmの距離に位置する。

歴史[編集]

カルガリー国際空港の淵源は、1914年にカルガリー北西部Bownessに開設された飛行場に求めることができる。草地を滑走路とし、格納庫兼ターミナルの小屋ひとつのみを備えた飛行場であった。[3]

1928年、現在地の南方Renfrewにカルガリー市営の空港が開設された。現在周辺は住宅地となっているが、当時の格納庫が現存している。1938年に現在地に移転し、第1次世界大戦のエースパイロットFred McCallに因んでマコール飛行場と命名された。1940年に連邦運輸省が戦時収用のうえ大規模な拡張を行い、1949年にカルガリー市に返還された。需要増に対応して1956年に空港の南西にターミナルを新設したものの、ジェット機時代の到来によりすぐに陳腐化してしまった。1966年カルガリー市は空港を連邦運輸省に売却し、この頃からカルガリー国際空港と呼ばれるようになった。運輸省は土地収用を進め、1977年には現在のターミナルを建造する。1992年7月1日、空港の運営はカルガリー空港公団(Calgary Airport Authority)に委譲された。[3]

現在は機能増強のため再開発が行われており、2013年に新管制塔が落成、2014年6月28日に新並行滑走路が供用され、2016年10月31日には国際線ターミナルが開業した。[4]

施設[編集]

敷地面積は2136ha。敷地内にはウエストジェット航空の本社がある。

滑走路[編集]

南北方向の並行滑走路2本に加え、横風用滑走路2本を備える。2014年供用の東側滑走路17L/35RはエアバスA380の離着陸に対応する高規格(コードF)滑走路であり、その延長14,000フィートはカナダ最長となっている。これは標高が1,000mと高いため、低地にある空港と比べて離陸に距離が必要なためである。

通常は南北方向の滑走路2本を発着共に用い、カルガリーより東側とを結ぶ便は東側滑走路(17L/35R)、西側とを結ぶ便は西側滑走路(17R/35L)を指定される。北向き(17L,17R)を優先し、風向き次第で南向きに離着陸する場合もある。[5]

ターミナル[編集]

国内線ターミナル[編集]

ターミナル内部

1977年落成の国内線ターミナルは扇型をした3層構造の建築物で、1階、2階がそれぞれ到着階、出発階となっており、2階の上に中空階があってフードコートや入場無料のミニミュージアムSpaceportがある。

ターミナルでは、赤いベストと白いカウボーイハットを着用したWhite Hat Volunteerが利用客の案内役を務めている。

搭乗には主にターミナルから突き出た3つのピアを利用する。それぞれA、B、Cの3つの保安検査場とコンコースに対応しているが、内部で行き来することができる。なおコンコース名や搭乗口番号は国際線ターミナル開業に合わせて振り直されている。

コンコースA
搭乗口A1-A25。西側のピアとターミナル西側に位置しており、主にウェストジェット航空が使用している。A1-A6は小型機用の搭乗口で、バスで駐機場へ移動しタラップを使って搭乗する。
コンコースB
搭乗口B31-B40。中央ピアに位置している。
コンコースC
搭乗口C50-C73。主にエアカナダが使用している。C61-C65は小型機用の搭乗口で、バスで駐機場へ移動しタラップを使って搭乗する。C70-C73は実際には国際線ターミナルに存在しており、需要に応じて国内線が発着するというもの。

国際線ターミナル[編集]

2016年10月31日開業、5階建て総面積18万平方メートル。国内線ターミナルの東隣に位置しており、双方は連絡通路で結ばれている。

搭乗にはターミナルから突き出た2つのピアを利用する。出発客向けにはD、Eの2つのコンコースがあるように案内されるが、これは米国事前入国審査の有無によって階を分けることで保安検査場以降の動線を区分している。

コンコースD
搭乗口D70-D87。米国を除く国際線用。
コンコースE
搭乗口E70-E97。米国線専用であり、米国事前入国審査の後は階上へ誘導される。

就航航空会社[編集]

就航都市[編集]

アクセス[編集]

カルガリー交通局英語版による市バスがある。

300番
中心市街への急行バスで、20-30分間隔の運行で、所要時間およそ40分。空港から乗車する場合には特別料金(有効な1日乗車券の所持義務)が設定されている。
100番
CトレインのMcKnight–Westwinds駅へおよそ20分で連絡している。20-30分間隔。中心市街へはさらにCトレイン(202番)を利用して20分程度かかる。

乗車券はバス停にある券売機で購入できる。硬貨、クレジットカード・デビットカードが使用可能で紙幣は使用できない。

Allied Airport Shuttle[6]が小型バスを用いた市内主要ホテルへのシャトルサービスを提供している。30分おきの運行で、所要時間は25分程度。

Brewster transportation[7]とBanff Airporter[8]の2社がバンフへの急行バスを運行している。

脚注[編集]

  1. ^ Airport Divestiture Status Report”. カナダ運輸省 (2011年1月12日). 2014年7月31日閲覧。
  2. ^ Passenger Statistics”. YYC Calgary International Airport. 2022年1月10日閲覧。
  3. ^ a b History”. YYC - Calgary International Airport. 2017年8月5日閲覧。
  4. ^ Jarvie, Michele (2016年10月31日). “Opening day flies by at new Calgary airport terminal”. http://calgaryherald.com/news/local-news/opening-day-flies-by-at-new-calgary-airport-terminal 2017年8月1日閲覧。 
  5. ^ Aircraft Activity at YYC”. カルガリー空港公団. 2014年8月1日閲覧。
  6. ^ Allied Airport Shuttle http://www.airportshuttlecalgary.ca/
  7. ^ Brester Travel Canada http://www.explorerockies.com/
  8. ^ Banff Airporter http://banffairporter.com/

外部リンク[編集]