エンジェル係数

エンジェル係数(エンジェルけいすう)とは、家計の消費支出に占める飲食費の割合であるエンゲル係数にひっかけた語句で、養育費が全消費支出に占める割合のこと[1][2]野村證券1989年から2007年まで実施していた「家計と子育て費用調査」において提唱された造語である。


「家計と子育て費用調査」におけるエンジェル係数は、「子供のための支出額(月間)」を「家計支出額(月間)」で除し、100を掛けたもの(%)として計算される[3]。「子供のための支出額」は、学校の授業料、子供の衣食住、病院レジャーの費用、子供に与える小遣い、将来のための学費貯金、子供保険など、子供に関係する費用全てを対象としている点に特徴がある。


経済企画庁がまとめた「平成4年 国民生活白書」では、平成4年度国民生活選考度調査によるエンジェル係数について「大まかな平均で子供1人世帯で16~17%程度, 子供2人世帯で24~27%程度」であるとの記述がある[4]

脚注[編集]

  1. ^ 勝木洋子、乳幼児のおむつと環境 姫路工業大学環境人間学部研究報告 6巻 p.103-114, 2004-2-27
  2. ^ 吉田俊六、「増大するエンジェル係数 (社会の変化と教育費<特集>)」 教育と情報 (416), p10-15, 1992-11, NAID 40003940540
  3. ^ エンジェル係数とは|金融経済用語集 - iFinance
  4. ^ 経済企画庁『平成4年 国民生活白書』第II部第2章第2節(国立国会図書館インターネット資料収集保存事業)

関連項目[編集]

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