ウォータールー・サンセット

ウォータールー・サンセット
キンクスシングル
初出アルバム『サムシング・エルス
B面 イギリスの旗 アクト・ナイス・アンド・ジェントル
アメリカ合衆国の旗 ふたりの姉妹
リリース
録音 1967年
ジャンル ロック
時間
レーベル イギリスの旗 パイ
アメリカ合衆国の旗 リプリーズ
作詞・作曲 レイ・デイヴィス
プロデュース シェル・タルミー
キンクス シングル 年表
危険な街角
(1966年) (UK)
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ミスター・プレザント
(1967年) (US)
ウォータールー・サンセット
(1967年)
オータム・オルマナック
(1967年)
ミュージックビデオ
「Waterloo Sunset」 - YouTube
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ウォータールー・サンセット」(Waterloo Sunset)は、イギリスのバンド・キンクスの楽曲。1967年にシングルとして発表され、アルバム『サムシング・エルス』にも収録されている。

ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2021年版)では14位にランクされている[1]

概要[編集]

リードシンガーであるレイ・デイヴィスによって作られた。歌詞の内容は、テムズ川の南に独りで住みながら、一組の男女がウォータールー駅の地下鉄乗り場でロマンティックな出会いを果たしウォータールー橋を二人で渡っていくようすを眺めて(あるいは思い浮かべて)いる男性の視点から進んでいく。レイ・デイヴィスは1996年の自伝的小説『エックス・レイ』のなかで、子供のころの入院体験からこの曲のインスピレーションを得たのだと語っている。BBCのラジオ番組『The Davies Diaries』では、デイヴィスは「登場人物たちが誰のことなのかは教えられない。彼らはわたしの良き友人だから」と話し、また2008年に行なわれた別のインタビューでは「あれはわたしの姉がボーイフレンドと一緒に旅立とうとするようすから空想したものだ。彼女たちは、移民して他の国へ行こうとしていたんだよ」とも話している。

歌の中に登場する「テリーとジュリー」というカップルは、当時のイギリスの映画スターであったテレンス・スタンプジュリー・クリスティのことだと広く言われ、また信じられてきた。しかしデイヴィスは2004年のインタビューで「いや、テリーとジュリーは実在の人物だ。わたしはスターについて詞に書いたりはしないよ」と語っている。

レコーディングでは、レイ・デイヴィスの最初の妻であるラサをバックボーカルに起用している。

シングルは全英シングルチャートで2位を記録した(トレメローズの『サイレンス・イズ・ゴールデン』をチャート1位の座から追い落とすことはできなかった)。デイヴィスはこの曲を、自分にとってプロとしてのひとつの里程標であると考えた。シングルをヒットさせるための商業的な要求と、彼自身が持っている物語風な曲作りのスタイルとを、どうにか上手く調和させることができたのである。この曲の綿密なプロダクションはレイ・デイヴィス独りによるもので、それまでずっとキンクスのプロデューサーを務めてきたシェル・タルミーの手を離れた初めてのレコーディングだった。

ロンドンのFM曲は、2004年に投票によって「Greatest Song About London」に選出され、またタイム・アウト誌はこの曲を「Anthem of London」に選んでいる。

キャシー・デニスのカバー[編集]

ウォータールー・サンセット
キャシー・デニスシングル
初出アルバム『私って…?
リリース
時間
レーベル ポリドール
作詞・作曲 レイ・デイヴィス
チャート最高順位
キャシー・デニス シングル 年表
ウェスト・エンド・パッド
(1996年)
ウォータールー・サンセット
(1997年)
ホエン・ドリームス・ターン・トゥ・ダスト
(1997年)
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キャシー・デニスによるカバー・バージョンはデニスの3枚目のスタジオ・アルバム私って…?』に収録され、アルバムから2枚目のシングルとしてリリースされた。

デニスによるバージョンは全英シングルチャートで11位を記録した[2]

脚注[編集]

  1. ^ The 500 Greatest Songs of All Time” (英語). Rolling Stone (2021年9月15日). 2021年12月21日閲覧。
  2. ^ a b Cathy Dennis|full Official Chart History”. Official Charts. 2023年1月17日閲覧。