ウォーターヘン (駆逐艦)

オーストラリア海軍に移った後の駆逐艦「ウォーターヘン」

ウォーターヘンイギリス海軍オーストラリア海軍駆逐艦。イギリスのアドミラルティW級で、1933年にオーストラリア海軍に移管された。屑鉄戦隊の1隻。

艦歴[編集]

1917年7月3日起工。1918年3月23日進水。1918年7月17日竣工。

1933年10月11日にオーストラリア海軍に移管され、HMS WaterhenからHMAS Waterhenとなる[1]

1939年の終わりから地中海で活動した。

1940年12月27日、バルディアへ向かっていたスクーナーを拿捕。12月30日夜、対潜トロール船「バンドレロ (Bandolero)」と衝突し損傷。「バンドレロ」は沈没した。

1941年6月28日、「ウォーターヘン」は駆逐艦「ディフェンダー」と共にアレクサンドリアを出撃し、敵の包囲下にあるトブルクへの補給へ向かった。29日19時45分、2隻はソルム沖でイタリア軍のJu 87急降下爆撃機7機に攻撃された。投下された500kg爆弾の1発が船尾に命中し、機関室とボイラー室に浸水して「ウォーターヘン」は航行不能となった[2]。「ディフェンダー」に曳航されたが、6月30日1時50分に転覆し沈没した[3]。同艦は、オーストラリア海軍にとって第二次世界大戦で初の損失艦となった[4]

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ Royal Australian Navy. “HMAS Waterhen (I)” (英語). 2017年3月5日閲覧。
  2. ^ HMS Waterhen (D 22).
  3. ^ Cassells, The Destroyers, pp. 196–7
  4. ^ MacDougall, Australians at war, p. 217

外部リンク[編集]