ウインピー

Wimpy
以前の社名
Wimpy Grills, Wimpy Bar
種類
完全子会社
業種 飲食店
設立 1934年 (90年前) (1934)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 インディアナ州 ブルーミントン
1954年 (70年前) (1954)
イギリスの旗 イギリス ロンドン コベントリー・ストリート
創業者 Edward Gold (アメリカ)
J. Lyons and Co. (イギリス)
本社
事業地域
南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国
イギリスの旗 イギリス
クウェートの旗 クウェート
 エジプト
製品 ハンバーガー, チキン, フライドポテト
親会社 Famous Brands
ウェブサイト www.wimpy.uk.com
www.wimpy.co.za
ウェスト・ヨークシャーハダースフィールドに存在する店舗(2010年)
ウインピーのハンバーガーセット

ウインピー英語: Wimpy)は、ファーストフードレストランチェーン店南アフリカ共和国ヨハネスブルグに本社を置いている。

日本にもハンバーガーチェーンとして日本国外から最初に進出した外食チェーン店として出店していたが、1998年に日本からは撤退した。

概要[編集]

1934年にエドワード・ゴールドにより、アメリカ合衆国インディアナ州ブルーミントンに「ウインピー・グリルズ」を開店する[1]。ウインピーの店名は、漫画『ポパイ』に登場するハンバーガー好きのキャラクター、J.ウェリントン・ウィンピー(J. Wellington Wimpy)に由来する[1]。ウィンピーは他のハンバーガーチェーンと比べてとても大きなハンバーガーやサンドウィッチを販売しており、1939年には大きなハンバーガーの代名詞として「ウィンピーバーガー」が使われるようになっていた[1]。また、アメリカ合衆国中西部にチェーン店を展開していった。1947年のシカゴ・トリビューン紙には、シカゴ周辺地域でウインピーのチェーン店が26店舗、累計で800万個のハンバーガーを売り上げていることが掲載されている。

1954年に、ゴールドはイギリスのレンストランチェーンであるJ.リヨンズ・アンド・カンパニー英語版にイギリスにおける「ウインピー」のライセンスを売却した。1957年にはシカゴのウインピー・グリルズとJ.リヨンズが合弁し、「ウインピーズ・インターナショナル」が設立された。ゴールドの死後、経営はJ.リヨンズが一手に引き受けることになる。

2007年に、南アフリカ共和国ヨハネスブルクのフェイマス・ブランズ英語版に買収され、今日に至る。

日本進出と撤退[編集]

イギリスのウインピー社と食品会社の東食が提携し、東食ウインピーを設立(出資比率はウィンピー49、東食51)[2][3]1970年昭和45年)12月、大阪心斎橋に日本のウインピー第1号店が開店したが、翌1971年(昭和46年)には閉鎖となっている[3]

フランチャイズ方式を強く推したのはイギリス側であったが、1970年(昭和45年)当時はフランチャイズ店方式が日本に馴染みが無く、良いオーナーを確保できなかったこと、イギリス・ウィンピー社の意向でナイフとフォークを使うスタイルでのハンバーガー提供を行ったこと、ハンバーガーそのものが日本社会になじんでいなかったことが、理由として挙げられる[3]。なお、日本マクドナルドは日本側が主導となり、直営店方式をとっていた[3]

1992年平成4年)には、ラッセルズ社(アメリカ合衆国)と新たに事業提携を行い、ハンバーガーチェーン「ラッセルズ」として再構築に努めるが、1998年(平成10年)に日本から撤退した[3]

出典[編集]

  1. ^ a b c アンドルー・F・スミス 著、小巻靖子 訳『ハンバーガーの歴史』(初版)ブルース・インターアクションズ〈P-Vine BOOKs〉、2011年3月1日、36頁。ISBN 978-4-86020-417-4 
  2. ^ 宇田川勝佐々木聡四宮正親『失敗と再生の経営史』有斐閣、2005年、258頁。ISBN 4-641-16241-7 
  3. ^ a b c d e JETRO, p. 11.

参考文献[編集]

外部リンク[編集]