ウィ・キャン・ビー・トゥゲザー

ウィ・キャン・ビー・トゥゲザー
ジェファーソン・エアプレインシングル
初出アルバム『Volunteers
A面 ヴォランティアーズ
B面 ウィ・キャン・ビー・トゥゲザー
リリース
規格 7インチ・シングル
録音 サンフランシスコ、ウォーリー・ハイダー・スタジオ(1969年4月)
ジャンル ロック
時間
レーベル RCAビクター
作詞・作曲 ポール・カントナー
プロデュース アル・シュミット
ジェファーソン・エアプレイン シングル 年表
プラスチック・ファンタスティック・ラヴァー
b/w
人生の裏側
(1969年5月)
ヴォランティアーズ
b/w
ウィ・キャン・ビー・トゥゲザー
(1969年10月)
メキシコ
b/w
ソーサーズ
(1970年6月)
ミュージックビデオ
「We Can Be Together」 - YouTube
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ウィ・キャン・ビー・トゥゲザー」(We Can Be Together)は、ジェファーソン・エアプレイン1969年に発表した楽曲。

概要[編集]

1966年、ベトナム戦争反対を訴える画家や詩人がニューヨークで抗議団体「Black Mask」を結成した。1968年、詩人のアミリ・バラカが『ニューヨーク・タイムズ』に「Black People!」という詩を発表。「Black Mask」は、バラカの詩の言葉「The magic words are: Up against the wall, mother fucker, this is a stick up!」からとって「Up Against the Wall Motherfucker」に団体名を変更するとともに地下に潜り[2]、より過激なアナーキスト集団となった。

「ウィ・キャン・ビー・トゥゲザー」はポール・カントナーによって書かれたが、詞のいくつかの部分は「Up Against the Wall Motherfucker」のサンド・ストームが作成したリーフレット(ニューヨークの地下新聞『East Village Other』に「The Outlaw Page」というタイトルでも掲載された)からそのままとられた[3]。カントナーはリーフレットの言葉を借用しつつ、強いメッセージを歌に込めた。「生き残るために僕らは盗み、だまし、嘘をつき、偽造し、ファックし、隠れ、取り引きもする/僕らは卑猥で、無法で、醜く、危険で、汚く、暴力的でおまけに若く――しかしそれでも僕らはいっしょにならなくちゃいけない」

1969年4月、ジェファーソン・エアプレインサンフランシスコのウォーリー・ハイダー・スタジオでアルバム『Volunteers』のためのレコーディングを行った。本作品のピアノはニッキー・ホプキンスが弾いた。アルバム発表前の同年8月19日、グループはトーク番組『The Dick Cavett Show』にクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングジョニ・ミッチェルらと共に出演。「ウィ・キャン・ビー・トゥゲザー」を演奏し、「Up against the wall, motherfucker / Tear down the walls」と歌った。この日は禁忌語「ファック」がアメリカで最初に放映された日となった[4]

同年10月にシングル「ヴォランティアーズ」のB面として発表され、11月発売のアルバム『Volunteers』に収録された。なおA面の「ヴォランティアーズ」は12月20日付のビルボード・Hot 100で65位を記録した[5]

2007年10月発売のライブ・アルバム『At the Family Dog Ballroom』にライブ・バージョンが収録された。収録日は1969年9月9日。

脚注[編集]

  1. ^ a b 45cat - Jefferson Airplane - Volunteers / We Can Be Together - RCA Victor - USA - 74-0245
  2. ^ Perstein, Ron. Nixonland (2008) P. 238.
  3. ^ Lee Tusman (ed.), Really Free Culture: Anarchist Movements, Radical Movements and Public Practices, p.166.
  4. ^ We Can Be Together by Jefferson Airplane Songfacts
  5. ^ Music: Top 100 Songs | Billboard Hot 100 Chart | THE WEEK OF DECEMBER 20, 1969