イノストランケビア
イノストランケビア | |||||||||||||||||||||||||||
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イノストランケビアの復元想像図 | |||||||||||||||||||||||||||
地質時代 | |||||||||||||||||||||||||||
ペルム紀後期 (約2億6,000万 ~ 約2億5,400万年前) | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Inostrancevia Amalitsky, 1922 | |||||||||||||||||||||||||||
種 | |||||||||||||||||||||||||||
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イノストランケビア(ラテン語:Inostrancevia)は、古生代ペルム紀後期 (約2億6,000万 ~ 約2億5,400万年前)に生息していた単弓類の絶滅した属。単弓綱 - 獣弓目 - ゴルゴノプス亜目。旧ソ連の地質学者アレクサンドル・イノストランツェフに敬意を表しての命名である。
形態[編集]
全長約4.5メートル、頭骨長は45センチメートル以上。大型種の多いゴルゴノプス亜目の中でも最大級となる。種 I.alexandri の、肋骨および脊柱の一部を除いた、ほぼ完全な骨格が知られている。
高く幅の狭い頭骨を持ち、鼻孔は高い位置にある。その特徴から、ワニなどの様に半水性であったとの説もある。また、犬歯は10cmを超えるサーベル状の牙となっている。これは、皮骨性の装甲及び分厚い皮膚を持つパレイアサウルス類を捕食する為に使われたといわれる。同時代のロシアには、スクトサウルスが生息しており、これを襲ったとされる。
この動物の四肢は、盤竜類や初期獣弓類などそれ以前の捕食者よりも直立に近づき、爬行姿勢に比べて効率的に歩行出来た。また、尾もより短くなっている。この事から彼らは、当時としては極めて洗練された、活動的な捕食者であったと思われる。
分布[編集]
ヨーロッパ・ロシアなどに生息。北ドヴィナ川流域より化石が出土している。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
- 金子隆一『哺乳類型爬虫類 : ヒトの知られざる祖先』朝日新聞社〈朝日選書〉、1998年。ISBN 4-02-259709-7。
- 實吉達郎『サーベルタイガーとマンモスはどっちが強かったか : 古代猛獣たちのサイエンス』PHP研究所、1990年。ISBN 4569527388。
- MELBOURNE MUSEUM(HP)「Dinosaur Walk」〜Inostrancevia