イェンス・ヴィルケン・ホルネマン

Jens Wilken Hornemann (1830)

イェンス・ヴィルケン・ホルネマン(Jens Wilken Hornemann、1770年3月6日 - 1841年7月30日)はデンマークの植物学者である。コペンハーゲン大学植物園の園長を務め、マーチン・ヴァール(Martin Vahl)の没後、『デンマーク植物誌』("Flora Danica")の改訂を引き継いだ。姓のHornemannはデンマーク語の発音に近いカタカナ表記は「ホネアマン」である[1]

略歴[編集]

南デンマーク地域のマースタル(Marstal)の司祭の息子に生まれた。コペンハーゲンでマルチン・ヴァールの講義を受けた後、植物学者の道に進み、3年間ドイツ、フランス、イギリスを旅した後、1801年からコペンハーゲン大学植物園で講師職を務め、1803年にヴァールが没するとヴァールが取り組んでいた、ゲオルク・クリスティアン・エーダーの『デンマーク植物誌』(Flora Danica) の改訂作業をひき継いだ。『デンマーク植物誌』の改訂は1840年まで続けられた。1808年からコペンハーゲン大学の教授となり、1817年にはコペンハーゲン大学植物園長となった[2]

ツツジ科の植物の属名、Hornemannia に献名されたがこれは現在はシノニムになっている。アトリ科の鳥類の種Carduelis hornemanniAcanthis hornemanni)や菌類の種、Stropharia hornemanniiにも名前がつけられている[3]。1813年にデンマーク王立科学アカデミー、1815年にスウェーデン王立科学アカデミーの会員に選ばれた。1818年にドイツの科学アカデミーレオポルディーナの会員に選ばれた。

参考文献[編集]

  1. ^ 「デンマーク語固有名詞カナ表記小辞典」 新谷俊裕・大辺理恵・間瀬英夫 編 IDUN -北欧研究-別冊2号
  2. ^ Det Kongelige Bibliotek: Hornemann
  3. ^ William T. Stearn: The generic name Hornemannia and its diverse applications - Taxon 21(1): 105-111, 1972.