アユタヤ駅

アユタヤ駅
アユタヤ駅
อยุธยา
Ayutthaya
バンポー (8.33 km)
(3.61 km) バンマ
地図
所在地 タイ王国の旗 タイ王国
アユタヤ県
プラナコーンシーアユッタヤー郡
北緯14度21分24秒 東経100度34分59秒 / 北緯14.35667度 東経100.58306度 / 14.35667; 100.58306
駅番号 1031
所属事業者 タイ国有鉄道
等級 一等駅
所属路線 北本線
東北本線
キロ程 71.08 km(クルンテープ駅起点)
電報略号 อย.
駅構造 地上駅
ホーム 3面4線
開業年月日 1897年3月26日
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アユタヤ駅(アユタヤえき、タイ語:สถานีรถไฟอยุธยา)は、タイ王国中部アユタヤ県プラナコーンシーアユッタヤー郡にある、タイ国有鉄道北本線である。

概要[編集]

アユタヤ駅構内

アユタヤ駅は、タイ王国中部アユタヤ県県庁所在地であり、人口14万人が居住するプラナコーンシーアユッタヤー郡にある。市街の中心部に位置するため、利便性が良い。駅の正面側は西口であるが、両側とも市街地でありにぎやかである。

アユタヤ駅は、ユネスコ世界文化遺産に「古都アユタヤ」として登録されているアユタヤ歴史公園の最寄り駅であり、タイ王国の中でも屈指の観光地である。このため、観光客の列車利用も多く、クルンテープ駅(バンコク駅)から当駅の乗車率はかなり高くなっている。バンコク駅からの距離は71.08kmで、特急で約1時間半、普通列車で約2時間で結んでいる。普通列車利用の場合の運賃は、3等車で15バーツ(約45)で、特急列車利用の場合は、指定席で315バーツ(約945円)で、昼食のサービスがある。

また、一等駅であり、特急の停車駅でもある。当駅はタイ国鉄北本線東北本線の共用区間に位置する。このため、この区間は列車の運転頻度が高く、1日当たり78列車(39往復)の発着があり、当駅を含むランシット駅-バーンパーチー分岐駅が3線区間でもある。

歴史[編集]

タイ最初の官営鉄道としてバンコク - ナコンラチャシーマ間が建設される事になり、その最初の開通区間としてクルンテープ駅 - クルンガオ(กรุงเก่า)間が、1897年3月26日に開業した[1][2]。この終着駅クルンガオ駅こそ、のちのアユタヤ駅である[2]。開業後約1ヶ月後にケンコーイ駅まで延伸開業された事により当駅は途中駅となった。

当初の目的地であったナコンラチャシーマまで開通後、支線を建設する事となり、当駅より18.87 km北にあるバーンパーチー駅より分岐してチエンマイまで完成した。これが北本線である。
  • 1897年3月26日 【開業】クルンテープ駅 - クルンガオ駅 (71.08km)
  • 1897年5月1日 【開業】クルンガオ駅 - ケンコーイ駅 (54.02km)
  • 1917年 ラーマ6世により現駅名に改称[3]
  • 1921年 コンクリート造の新駅舎が落成[3]

駅構造[編集]

単式ホーム及び島式ホーム2面の複合型ホーム3面4線をもつ地上駅であり、駅舎と改札口は、西口のホームに面している。駅舎と各ホームは踏切で連絡しているが、東西の自由通路はない。

駅周辺[編集]

ワット・プラシーサンペット(アユタヤ歴史公園)

駅前にレンタサイクルやバイクの店があるので観光に適している。

脚注[編集]

  1. ^ 柿崎一郎 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 (京都大学学術出版会、2010年)p.25
  2. ^ a b การรถไฟแห่งประเทศไทย” (タイ語). タイ運輸省. 2022年8月2日閲覧。ちなみに同ページの英語版では西暦1896年開業と記載しているが、タイ仏暦2439年3月は西暦1897年なので明らかに誤りである。
  3. ^ a b จังหวัดอยุธยา ประชาชนจิตอาสา พัฒนาปรับภูมิทัศน์ ทำความสะอาดเส้นทางรถไฟ ถวายพระราชกุศล และน้อมรำลึก เนื่องในวันคล้ายวันสวรรคต รัชกาลที่ 5” (タイ語). 首相府広報局 (2019年9月23日). 2022年8月2日閲覧。

参考文献[編集]

  • 柿崎一郎 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 (京都大学学術出版会、2010年)ISBN 978-4-87698-848-8
  • 渡邉乙弘 『タイ国鉄4000キロの旅』 (文芸社、2013年)ISBN 978-4-286-13041-5

関連項目[編集]

外部リンク[編集]