アメリカ緑の党

アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国政党
アメリカ緑の党
Green Party of the United States
全国委員長 Ahmed Eltouny
Anita Rios
Christopher Stella
Garret Wasserman
Margaret Elisabeth
Rei Stone-Grover
Tamar Yager
成立年月日 2001年
本部所在地 ワシントンD.C
合衆国下院議席数
0 / 435   (0%)
(2020年11月3日)
合衆国上院議席数
0 / 100   (0%)
(2020年11月3日)
党員・党友数
250,682人(有権者登録届出数)[1]
(2012年10月)
政治的思想・立場 左翼[2]
反資本主義[2]
反帝国主義[3]
左派ポピュリズム[3]
進歩主義[3]
緑の政治
環境社会主義
草の根民主主義
シンボル
国際組織 グローバルグリーンズ
公式サイト Green Party of the United States
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アメリカ緑の党(アメリカみどりのとう、英語: Green Party of the United States略称: GPUS)は、アメリカ合衆国の政党。従来の政党との重要な差は、環境視点に立脚し中央集権的管理を拒絶する傾向がある点である。

概要[編集]

現在アメリカ合衆国には「緑の政治」を掲げる「緑の党」が複数存在する。当該記事のアメリカ緑の党Green Party of the United States)と、グリーンズ/緑の党アメリカ合衆国Greens/Green Party USA)である。また、「緑の政治」を標榜する団体も多数存在している。最大規模のアメリカ緑の党を含め、「緑の政治」を掲げる国会議員は存在しない。2000年アメリカ合衆国大統領選挙では共和党ブッシュ民主党ゴアの事実上の一騎討ちであり、アメリカ緑の党公認候補のラルフ・ネーダーは、法的に公費援助が受けられる得票率5%獲得を目指した。しかし、ブッシュとゴアは接戦となり、緑の党支持者から比較的政策の近いゴアに票が流れたため、ネーダーの得票は2.74%にとどまった。しかも、フロリダ州で多くの疑惑を残しながらも537票の僅差でブッシュの勝利が認められたことから大統領選でのブッシュ当選が決まったのだが、同州で9万7,488票獲得したネーダー票のごく一部がゴアに流れていれば、勝敗がひっくり返っていた。このため、一部の民主党支持者などから非難を受けた。

2004年アメリカ合衆国大統領選挙でのアメリカ緑の党の大統領候補はテキサス州弁護士デーヴィッド・カッブ英語版副大統領候補はメイン州の労働運動家、パット・ラマーチである。

同党の2000年の大統領候補ラルフ・ネーダーは独自に立候補を発表した。彼は2004年選挙での党の指名を獲得することを試みた。指名がなされなかった時、彼の伴走候補者(副大統領候補)ピーター・カメーヨはミルウォーキーでの党大会で言った。「私はデーヴィッド・カッブと共に手を取っていくつもりだ」。

多くの党員はネーダーが党の大統領候補に指名されなかったことに「当惑」を表したが、他のものは、大統領選での勝利を勝ち取るよりも、地方レベルで党組織を創り上げることに専念する必要があったと語った。2000年大統領選挙で、ネーダーがゴアの足を引っ張った形になったため、今回は民主党のケリー候補を側面支援したのである。ネーダーは無所属で強行出馬したが、得票は激減。カッブも得票は伸びなかった。また、結果は共和党のブッシュが再選し、側面支援の効果は出せなかった。

2008年アメリカ合衆国大統領選挙では、民主党を離党したシンシア・マッキニーを大統領候補に、ジャーナリストでヒップホップ・ダンサーであるローザ・クレメンテを副大統領候補に擁立している。いずれも黒人女性。ネーダーは今回も党の候補として指名を得られず、無所属で立候補した。しかし、マッキニーは15万票余を獲得したに留まり、ネーダーも票を微増させたが大勢に影響はなかった。結果は、民主党のオバマが大差で勝利した。2012年アメリカ合衆国大統領選挙では、内科医のジル・スタインを大統領候補として選挙を戦い、前回選挙の2倍、前々回の3倍以上となる39万票余を得た[4]2016年アメリカ合衆国大統領選挙でも、前回同様スタインを大統領候補に指名し、合衆国人権ネットワーク事務局長のアジャム・バラカが副大統領候補に指名された。

全国委員会[編集]

アメリカ合衆国の二大政党と同様に党本部機能は全国委員会である緑の党全国委員会英語版が有している。

全国委員長[編集]

党首職である全国委員長は二大政党では独任制で1人が就任しているが、アメリカ緑の党では合議制で複数人が就任する。

  • Ahmed Eltouny
  • Anita Rios
  • Christopher Stella
  • Garret Wasserman
  • Margaret Elisabeth
  • Rei Stone-Grover
  • Tamar Yager

脚注[編集]

  1. ^ Ballot Access News
  2. ^ a b Green Party of the United States – National Committee Voting – Proposal Details”. Green Party US. 2019年8月14日閲覧。
  3. ^ a b c McLarty, Scott (2010年12月20日). “Memo to Progressives: Green or the Graveyard”. Green Party of the United States. 2021年3月25日閲覧。
  4. ^ 【世界のみどり】アメリカ大統領選挙 緑の党得票が前回の2倍に緑の党

関連項目[編集]

外部リンク[編集]