アマトーリ・ラグビー・ミラノ

アマトーリ・ラグビー・ミラノ
正式名称 Amatori Rugby Milano
ユニオン イタリアラグビー連盟 (FIR)
創設年 1927年
本拠地 イタリアの旗 ミラノ
グラウンド
スタディオ・マリオ・ジュリアーティ(1929-2010)
収容人数 1,000
ヘッドコーチ イタリアの旗 Marco Pisati
主将 -
所属リーグ セリエB(3部相当)
ファースト
ジャージ
セカンド
ジャージ
公式サイト
www.amatoriunion.it
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アマトーリ・ラグビー・ミラノ: Amatori Rugby Milano)は、イタリアロンバルディア州ミラノに本拠地を置くラグビーユニオンクラブである。現在の名称はアマトーリ&ユニオン・ラグビー・ミラノ: Amatori & Union Rugby Milano)。

概要[編集]

1927年創設。イタリア国内リーグには草創期から参加しており、ディヴィジオーネ・ナツィオナーレ[注 1]第1回大会から6連覇を達成するなど、かつてはイタリアを代表するラグビークラブであった。1995-96シーズンまでにスクデットを歴代最多の18回獲得している。

1990年代後半以降、幾度かの経営破綻を経て、近年は下位リーグでチーム再建を目指している。

歴史[編集]

1927年、アンブロジアーナ(現在のインテル・ミラノ)のラグビー部門として創設。1929年にアンブロジアーナから独立してアマトーリ・ラグビー・ミラノ(通称: アマトーリ・ミラノ)となる。1929年から2010年までスタディオ・マリオ・ジュリアーティ(Stadio Mario Giuriati)を本拠地としていた。

ディヴィジオーネ・ナツィオナーレ[注 1]にはリーグ創設と同時に参加し、初年度の1928-29シーズンから6連覇を達成した。さらに1937-38シーズンからは7連覇を達成するなど、最初の16シーズンで14回のリーグ優勝を記録した。

1950年代に入ると、ロヴィーゴフィアンメ・オーロなどの後塵を拝するようになり、1967-68シーズンを12位(最下位)で終えると、初めて2部リーグに降格した。その後は、財政危機などの理由により3部リーグへの降格を経験するなど、クラブは衰退していった。

1984-85シーズン、アマトーリ・ミラノは17年ぶりにセリエA[注 1]に復帰した。1988年、ACミランベルルスコーニ会長によるスポーツ事業拡大戦略の一環で、アマトーリ・ミラノはACミランのラグビー部門となる。特に1993-94シーズンから1997-98シーズンまでの5シーズンはACミラン・ラグビー(通称: ミラン)のチーム名で戦い、伝統の白色と黒色のジャージはサッカーチーム同様の赤色と黒色に変更された。

ACミランの傘下にあった1988-89シーズンから1997-98シーズンまでの10シーズンの間に、リーグ優勝4回(1991, 1993, 1995, 1996)、コッパ・イタリア優勝1回(1995)という輝かしい成績を残した。ハイネケンカップにも1995-96シーズンから3年連続で出場し、1997-98シーズンにはアイルランドのレンスターから大会で唯一となる勝利をあげた。

しかし1998年になると、ベルルスコーニ会長はサッカー以外のスポーツ部門の解体[1]を決定した。経済的な後ろ盾を失ったアマトーリ・ミラノはラグビー・カルヴィザーノに売却され、事実上消滅した。1998-99シーズンから2002-03シーズンまでの5シーズン、カルヴィザーノはアマトーリ&カルヴィザーノ・ラグビー(Amatori & Calvisano Rugby)のチーム名でプレーした。

2003年、アマトーリ&カルヴィザーノからアマトーリ・ラグビー・ミラノが再び独立を果たした[2]。同時にアマトーリ&カルヴィザーノは従来のラグビー・カルヴィザーノにチーム名を戻した。新生アマトーリ・ミラノは2003-04シーズンにセリエC(4部相当)に参加すると、1シーズンでセリエB(3部相当)昇格を決めた。2008-09シーズンにはセリエA1(2部相当)に昇格するなど健闘したが、その後は経営危機に陥った。セリエB(3部相当[注 2])で迎えた2011-12シーズンは1試合も戦えないまま棄権することになり、アマトーリ・ミラノはリーグから除外されチームは解散した。

2015年、アマトーリ・ミラノのユース部門として活動していたアマトーリ・ラグビー・ミラノ・ユニオル(Amatori Rugby Milano Junior)と、2012-13シーズンにはセリエB(3部相当[注 2])でプレーしたこともあるラグビー・ユニオン96(Rugby Union 96)が合併して、アマトーリ&ユニオン・ラグビー・ミラノ(通称: アマトーリ&ユニオン)が結成された[3]。下位リーグからの再出発となったが2017-18シーズンからはセリエB(3部相当)に所属している。

タイトル[編集]

  • 2022年8月現在

国内タイトル[編集]

  • スクデット(リーグ戦)
    • 優勝 18回(1929, 1930, 1931, 1932, 1933, 1934, 1936, 1938, 1939, 1940, 1941, 1942, 1943, 1946, 1991, 1993, 1995, 1996)
  • コッパ・イタリア(カップ戦)
    • 優勝 1回(1995)

歴代所属選手[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b c 当時の1部リーグの名称。
  2. ^ a b 2007-08シーズンから2013-14シーズンの間は、2部相当のセリエAセリエA1セリエA2に分かれていたため、セリエBは4部相当と考えることもできる。

出典[編集]

  1. ^ Milano, dove lo sport muore”. Corriere della Sera (1998年6月21日). 2022年10月22日閲覧。
  2. ^ La nuova vita degli Amatori”. la Repubblica (2003年10月22日). 2022年10月22日閲覧。
  3. ^ È nata l’Amatori & Union Rugby Milano”. Rugby Union 96 (2015年10月23日). 2022年10月22日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]