つくえの上のパンくず

机の上のパンくず(つくえのうえのパンくず、ドイツ語: Die Brosamen auf dem Tisch、KHM 190)は、『グリム童話』に収録されている作品である。

あらすじ[編集]

ある時、おんどりがめんどりたちに言った。

「今のうちに、つくえの上にあがって、パンくずをお食べよ。おかみさんはお出かけだ。」

めんどりたちはこたえて、「とんでもない!おかみさんが怒るったら!」

しかしおんどりは「平気だよ、今のうちだもの。それにそんなに悪いことなもんか」

「いやだいやだ、そんなとこに乗らないよ」

でもおんどりがあんまり言うので、めんどりたちはしぶしぶと、つくえの上のパンくずを食べた。

するとそこへ戻ってきたおかみさん、これをみつけるなり、棒をふりまわしてめんどりたちを叩きだした。こっぴどくやられたのもいたもんだ。

家の外へ逃げてきためんどりたちは、「コッコッコッこんなことだと思ったよ!」

おんどりは笑いながら「オッオッオッおんどりはしらないよ」

そういって、ようやくみんなで帰っていった。