喜代村

株式会社喜代村
KIYOMURA CORPORATION
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
104-0045
東京都中央区築地4-7-5 築地KYビル6階
北緯35度39分59.6秒 東経139度46分12.4秒 / 北緯35.666556度 東経139.770111度 / 35.666556; 139.770111座標: 北緯35度39分59.6秒 東経139度46分12.4秒 / 北緯35.666556度 東経139.770111度 / 35.666556; 139.770111
本店所在地 135-0047
東京都江東区富岡1-17-1-802
北緯35度40分22.8秒 東経139度47分56.3秒 / 北緯35.673000度 東経139.798972度 / 35.673000; 139.798972
設立 1979年4月
業種 小売業
法人番号 1010601002789 ウィキデータを編集
事業内容 水産品仕入・卸売り、飲食店経営、水産加工品等の開発・製造
代表者 代表取締役 木村清
資本金 4,900万円
(2021年9月30日現在)
純利益
  • 6億4978万6000円
(2019年9月期)[1]
総資産
  • 140億1921万2000円
(2019年9月30日現在)[1]
従業員数
  • 1,200名
(2023年2月28日現在)
決算期 毎年9月30日
外部リンク www.kiyomura.co.jp ウィキデータを編集
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株式会社喜代村(きよむら)は、東京都中央区に本社を置く、「すしざんまい」を関東中心に49店舗[2]展開する寿司チェーン店である。

概説[編集]

1979年(昭和54年)9月に創業。1985年(昭和60年)10月に法人化して、株式会社喜代村設立。

創業当時は弁当の販売店を経営していた。後に弁当以外の食品も製造販売するようになる。 すしざんまいは、2001年(平成13年)に、築地に第1号店がオープン。以後、東京都内を中心にヨドバシカメラマルチメディアAkiba回転寿司店(現在は回転寿司ではない寿司店)を持つなどして急成長した。東京以外では、福岡県(天神、中洲、博多、小倉)5店舗、北海道(すすきの、小樽)2店舗、神奈川県(川崎、横浜中華街、横浜西口)3店舗、埼玉県(越谷)2店舗、栃木県(宇都宮)、大阪府(道頓堀)、愛知県(錦)、熊本県(下通り)、兵庫県(三宮)、京都府(河原町)、広島県(胡町)に1店舗ずつがある。

なお、社長の木村清が、2009年(平成21年)11月2日の『日経スペシャル カンブリア宮殿』(テレビ東京)に出演した。

展開店舗[編集]

  • 喜よ寿司
  • すしざんまい
  • 廻るすしざんまい
  • どんぶりすしざんまい
  • すしざんまい得得
  • まぐろざんまい
  • 喜代村フィッシュマーケット(鮮魚店)
  • コンビニエンスストア
  • 弁当販売店
  • 実来ざんまい

初競り[編集]

2012年以降、毎年1月5日に築地市場豊洲市場で行われる初競りにおいてクロマグロを最高値で落札しており(2018年、2021年は除く)、報道などでも取り上げられている。過去最高値は、2019年の3億3,360万円(278キロ、1キロあたり120万円)。

2012年は国産クロマグロの「初競り」で史上最高(当時)の5,649万円(1キロあたり21万円)で競り落とした。

2013年の初競りでは青森・大間産クロマグロ(大間まぐろ)を、史上最高(当時)の1億5540万円(1キロあたり70万円)で競り落とした。

2014年の初競りでは、過去2年間に競り合った相手が最高値入札に加わらなかったため、喜代村が最高値で競り落としたものの736万円(1キロあたり3万2000円)での落札となった。なお、この年はキロあたりで最高値となるクロマグロ(168キロ672万円、1キロあたり4万円)も喜代村が競り落としている[3]

2015年はこれまでで最も安い451万円(180.4キロ、1キロあたり2万5000円)で競り落とし、4年連続で初競りを制した[4]

2016年は1,400万円(200キロ、1キロあたり7万円)で競り落とし、5年連続で初競りを制した[5]

2017年は7,420万円(212キロ、1キロあたり35万円)で競り落とし、元気寿司と築地すし好との三つ巴の競り合いを制した。1キロ単価は前年の5倍となり、2013年以来の高値となった[6]

2018年は都内の仲卸業者「やま幸」が3645万円(405キロ、1キロあたり9万円)で築地市場で行われた最後のクロマグロの初競りを制し、喜代村は初競り7連覇を逃したものの、1キロあたり16万円の、キロ単価が最も高いマグロを落札した[7]

2019年は史上最高値となる3億3,360万円(278キロ、1キロあたり120万円)で競り落とし、豊洲市場で初めて行われたクロマグロの初競りを制した。寿司に換算すると1貫平均2万4千円程になる高値だったが、中トロ1貫321円など通常の価格で振る舞った[8]

2020年は前年に次ぐ高値の1億9320万円(276キロ、1キロあたり70万円)で競り落とし、令和となって最初の初競りを制した[9]

2021年は新型コロナウイルスの影響を理由に落札を断念し、年始恒例のマグロ解体ショーも行わなかった[10]。一番マグロは仲卸の「やま幸」が2084万円で落札した[10]

この年を持ち、木村清社長は、一番マグロへの競りに参加しないことを表明している。

2022年は、前出の通り一番マグロの競りに参加せず、二番目に高値で取引された「二番マグロ」(大間産・173キロ)を、1,038万円で落札している[11]

ソマリア海賊問題への取り組み[編集]

かつて、「社長の木村がソマリア沖の海賊に直接会いに行き、彼らにマグロ漁の仕方を教えて漁用の船舶とマグロを保存しておく冷凍倉庫も用意した結果、2010年以降ソマリア沖の海賊の被害が急減した」[12]というフェイクニュースが流れたことがあった[13][14]。実際は、ソマリアの海賊らしき人への支援のみにとどまっている[15]

出典[編集]

  1. ^ a b 株式会社喜代村 第34期決算公告 | 官報決算データベース”. 2021年12月23日閲覧。
  2. ^ 会社概要 公式ウェブサイト
  3. ^ “マグロ736万円初競り 「すしざんまい」にライバル退散”. 産経新聞. (2014年1月5日). オリジナルの2014年11月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141128024339/http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140105/fnc14010511390002-n1.htm 2014年1月5日閲覧。 
  4. ^ “築地でマグロ初セリ、最高値は1匹451万円”. 日本経済新聞. (2015年1月5日). https://www.nikkei.com/article/DGXLASDJ28H0F_V00C15A1MM0000/ 2015年1月5日閲覧。 
  5. ^ “築地のマグロ初セリ、最高値1匹1400万円 キロ単価2.8倍”. 日本経済新聞. (2016年1月5日). https://www.nikkei.com/article/DGXLASDJ05H0C_V00C16A1000000/ 2020年1月6日閲覧。 
  6. ^ “マグロ初セリ、最高値は前年5倍の7420万円”. 日本経済新聞. (2017年1月5日). https://www.nikkei.com/article/DGXLASFK05H04_V00C17A1000000/ 2020年1月6日閲覧。 
  7. ^ “すしざんまい、「7連覇」逃す。マグロ初セリ最高額を落札したのはどこ?”. ハフポスト. (2018年1月5日). https://www.huffingtonpost.jp/entry/sushizanmai_jp_5c5d58a8e4b0974f75b1ab93 2020年1月6日閲覧。 
  8. ^ “マグロ初競り 史上最高の3億3360万円 豊洲”. 日本経済新聞. (2019年1月5日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39673070V00C19A1MM0000/ 2020年1月6日閲覧。 
  9. ^ “すしざんまい社長、マグロ初競り1・9億円超で落札”. 日刊スポーツ. (2020年1月5日). https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202001050000059.html 2020年1月6日閲覧。 
  10. ^ a b “初競り“マグロ大王”も落札を自粛…すしざんまい「店の密を避けるための判断」”. スポーツ報知. (2021年1月5日). https://hochi.news/articles/20210105-OHT1T50107.html 2021年1月5日閲覧。 
  11. ^ すしざんまい木村社長、一番マグロ初競り眺めポツリと「しのびないなぁ」、2022年1月5日、日刊スポーツ(電子版)
  12. ^ “すしざんまい社長が語る「築地市場移転問題」と「ソマリア海賊問題」”. HARBOR BUSINESS Online. (2016年1月18日). https://hbol.jp/77365/ 2021年1月5日閲覧。 
  13. ^ すしざんまい社長とソマリアの海賊巡る記事削除 プレジデントオンライン謝罪「事実確認が疎かでした」 J-cast ニュース 2021年12月24日 2022年1月12日閲覧
  14. ^ すしざんまい“感動的な美談”まさかのフェイクニュース!?「マジで信じてた」 週刊実話WEB 2021年12月27日 2022年1月12日閲覧
  15. ^ すしざんまい社長が、あの「海賊壊滅作戦」の真相を語った! 現代ビジネス 2022年3月14日閲覧

外部リンク[編集]