さそり座の女

さそり座の女
美川憲一シングル
A面 さそり座の女
B面 ひとりで涙をふきましょう
リリース
規格 シングルレコード
マキシシングル(再発)
ジャンル 歌謡曲
時間
レーベル クラウンレコード
作詞・作曲 斎藤律子(作詞)
中川博之(作曲)
馬飼野俊一(編曲)
チャート最高順位
美川憲一 シングル 年表
一番列車の女
1972年
さそり座の女
(1972年)
バラの柩
1973年
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さそり座の女』(さそりざのおんな)は、1972年12月20日に発売された美川憲一の25作目のシングル

概要[編集]

  • 柳ヶ瀬ブルース」と並ぶ、美川の代表曲のひとつ。
  • 作詞は、横浜のバンドホテルの社長夫人の斉藤律子
  • 元々は「さそり座の女」がB面曲として収録される予定だったが、曲を気に入った美川がクラウンレコードに直接頼み込んで、A面にしてもらい発売し、オリコン集計で9.7万枚を売り上げるヒット曲になった。オリコン演歌チャートでは3週連続トップ10入りを記録した[1]
  • 3番目の歌詞「紅茶が冷めるわさあどうぞ それには毒など入れないわ」の部分は、当初「高価なワインをさあどうぞ それには毒など入れないわ」という歌詞だった。このままでは歌詞があまりに過激すぎるということで、中川博之が現在の歌詞に書き替えて、発売となった。
  • NHKの年末恒例番組である『NHK紅白歌合戦』においても度々歌われ、2009年までに計7回も歌唱している。

その他[編集]

  • コロッケをはじめ、美川のものまねをする者によく選曲される。
  • 1991年の新録音バージョンも存在する。ベスト版ではしばしばこちらが収録されている。
  • 1991年の紅白歌合戦でコロッケと共演した際は、まず美川憲一が自転車に乗って登場したが、美川本人はこの当時自転車に乗れなかったため(のちに民放の別番組で自転車に乗る特訓が放映された)、紅白では三輪タイプの自転車で登場した。歌の2番から登場したコロッケは、通常の二輪の自転車で登場した。2番の前半をコロッケが歌った後、サビを一緒にデュエットで歌った。
  • 1991年6月に発売されたアルバム『ゴールデン・パラダイス』では「さそり座の女Part1」、「さそり座の女Part2」とそれぞれ大胆なアレンジが施されたリメイク版が収録されている。Part2のアレンジは後に2006年から2009年の紅白歌合戦で歌われた「〜〇〇バージョン〜」の基になっている。
  • 2003年にマキシシングル化された。
  • 美川本人はさそり座ではなくおうし座5月15日生まれ)の男性である。
  • 本作品の発売後の1973年には、黄道十二星座にちなんだ楽曲を収録したアルバム『星占い HOROSCOPE 美川憲一女ごころをうたう』を発売し、「さそり座の女」も収録された。同アルバムは1993年にCD化されている。同アルバム収録曲のうち「双子座生まれ」は2001年に新録音でシングル化され、そのときにはカップリングに「淑女のルンバ」(歌詞に「射手座」が登場する)が収録された。同アルバム収録曲の「射手座の女」は2018年に新録音でシングル「春待ち坂」のカップリング曲として収録された。同アルバム収録曲の「淡雪のひと」は、2008年に同名のシングルが発売されているが、それとは異なる曲である。
  • 原曲の歌いだしは厳密にはパルスになるが、近年の美川は第4音の歌いだしを若干速めに歌っている。魅川憲一郎はこちらのヴァージョンで歌っているが、森昌子は原曲通りに歌っている。原曲の有名なサビの終盤の部分のA音はシャープになっており、カラオケ大会などでもこの部分の歌唱は非常に難しいためA音はナチュラルで歌われることが多く、美川も新録音以降はナチュラルで歌っている。古いテレビ音源では、美川による原曲通りの歌唱が残されている。
  • 2007年に恋のから騒ぎドラマスペシャル4〜Love Stories〜の主題歌に選ばれ主演の石原さとみがカバー。
  • 2017年に発売した三木たかしの遺作から制作されたシングル「十三夜月」と同時発売された「十三夜月スペシャル盤」に「さそり座の女」と「夜の川」が追加収録されている。こちらは1997年の新録音版を収録。
  • 2021年12月19日に行われたお笑いコンテスト『M-1グランプリ2021』で、1番手で出場したモグライダーが当楽曲をテーマとした漫才を披露した。美川が当楽曲を歌う直前に星座と性別を当てずっぽうで聞いてきた輩がおり、それが外れているために歌い出しが「いいえ」から入って落ち込んでいるのだ、というもの[2][3]。モグライダーは最終決戦に進めずに敗退したものの、審査員からは軒並み高評価を得て、審査員7人制のルールで1番手として漫才を披露した者の中では歴代最高点を記録した[4]。美川自身はM-1グランプリを視聴していなかったものの、事務所スタッフから当楽曲を使った漫才が披露されたことを知らされたという[5]

収録曲[編集]

オリジナル盤[編集]

  1. さそり座の女
    作詞:斎藤律子/作曲:中川博之/編曲:馬飼野俊一
  2. ひとりで涙をふきましょう
    作詞:丹古晴巳/作曲:叶弦大/編曲:小山恭弘

1991年盤[編集]

  1. さそり座の女 Part1(New Attack Version)
    作詞:斎藤律子/作曲:中川博之/編曲:清水靖晃
  2. てんで話にならないわ(New Attack Version)
    作詞:秋元康/作曲:小林亜星/編曲:鈴木茂
  3. さそり座の女 Part1(New Attack Version)〈カラオケ〉
  4. てんで話にならないわ(New Attack Version)〈カラオケ〉

マキシシングル[編集]

  1. さそり座の女
    • 作詞:斉藤律子 作曲:中川博之
  2. お金をちょうだい
  3. おんなの朝
  4. さそり座の女(カラオケ)
  5. お金をちょうだい(カラオケ)
  6. おんなの朝(カラオケ)

カバー[編集]

  • 八代亜紀(『演歌ベストヒット曲集』収録)
  • 2011年、そのまんま美川(10周年記念2ndシングル『さそりの毒にはかなわない/さそり座の女』に収録。)
    • 御本人の代表曲をものまねタレントがカバーするのは史上初である。
  • 2012年、ダウト(アルバム『high collar』に収録)
  • 2014年、沼倉愛美原由実 (アルバム『THE IDOLM@STER STATION‼+ Monday night Fever☆』に収録)
    • ビデオゲームシリーズアイドルマスターの公式ラジオ「THE IDOLM@STER STATION‼+」の番組内リクエストカバーの歌唱を収録。
  • 2015年、Anli Pollicino(アルバム『STARGAZER vol.1』に収録)
  • 2016年、斉藤功(アルバム『哀愁のギター歌謡 ベスト』に収録)
  • 2018年、はるな愛(ミニアルバム『BONダンス』に収録)

コラボ[編集]

  • 2015年、クリフエッジ(アルバム『Oh!ENKA』に収録)
    • 本人もラップに挑戦しMVにも出演。
  • 2016年、仮面女子
    • ミカワ仮面を結成。
    • 「さそり座の女 feat.仮面女子」

脚注[編集]