さぎり型巡視艇

さぎり型巡視艇
基本情報
種別 18メートル型PC
運用者  海上保安庁
就役期間 1952年 - 1970年
要目
満載排水量 49トン
総トン数 36トン
全長 20.2 m
4.3 m
深さ 2.1 m
主機 ディーゼルエンジン×1基
推進器 スクリュープロペラ×1軸
出力 120馬力
速力 9.7ノット
航続距離 600海里
乗員 8名
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さぎり型巡視艇(さぎりがたじゅんしてい、英語: Sagiri-class patrol craft)は、海上保安庁港内艇(後に巡視艇と改称)の船級。区分上はPC型、公称船型は18メートル型[1][2]

概要[編集]

本型は連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の勧告を斟酌して、流氷に耐えうる船体構造を備えて寒冷地区に配備する巡視艇として設計された。とにかく安価に建造することが求められたことから、運輸技術研究所での検討により、漁船型の重構造木船とされた。また主機関も、価格および納期を考慮して、標準型のストック・エンジンが用いられた[1]。これらのコンセプトは、同年度計画で建造されたはるさめ型(16メートル型CL)と同様であった[2]

なおマストは、竣工当初はポールマストだったが、後にレーダーの搭載に伴って三脚檣に変更された[1]

同型船一覧[編集]

計画年度 # 船名 建造所 竣工 解役
昭和26年度 PC-26 さぎり 東洋造船所 1952年3月16日 1969年9月26日
PC-27 ゆうぎり 1952年3月3日 1970年2月25日
PC-28 やまぎり 田家造船 1952年3月31日 1969年10月20日
PC-29 かわぎり 1969年9月26日

参考文献[編集]

  1. ^ a b c 「海上保安庁全船艇史」『世界の艦船』第613号、海人社、2003年7月、41頁、NAID 40005855317 
  2. ^ a b 「海上保安庁船艇の50年」『世界の艦船』第538号、海人社、1998年5月、46-47頁。