きつね (お笑いコンビ)

きつね
メンバー 大津広次
淡路幸誠
結成年 2014年
事務所 ホリプロコム
活動時期 2014年4月[1] -
出身 目黒笑売塾11期
出会い 小学生時代からの幼馴染
現在の活動状況 テレビ・ライブなど
芸種 漫才(歌謡漫才)、コント
ネタ作成者 両者
同期 パンプキンポテトフライ
ニューヨーク
鬼越トマホークなど
公式サイト 公式プロフィール
受賞歴
歌ネタ王決定戦2019 準優勝
歌ネタ王決定戦2020 準優勝
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きつねは、ホリプロコムに所属する日本のお笑いコンビ2014年4月結成[1]

メンバー[編集]

大津 広次(おおつ ひろつぐ、1989年7月24日 - )(34歳)

ツッコミウクレレ担当[2]、立ち位置は向かって左。
大阪府堺市出身。身長171cm、体重63kg。血液型O型。
3人兄弟の末っ子。
趣味は格闘ゲームパチンコボクシング
特技はカードゲーム、格闘ゲーム。
好きな芸人はザ・ドリフターズジャルジャル[3]
タレント性をつけたいという願望を持ち、整形まで施している[2]。「男性と女性の狭間にありたい」とも話している[2]。整形している箇所はえらで、19歳の頃から2カ月に1回通院。これまでに60万円ほど費やしており、注射をして筋肉を退化させるという方法で行っている[4]
女性だけでなく、ニューハーフとも付き合ったことがある[4]
生まれた時の父親は、母親の2回目の結婚相手。その時の父親が経営していた会社が倒産した後に離婚、母の3回目の再婚までの間は貧乏生活を送る。高校生の時に母が地主の男性と再婚、急に暮らしが豪華になったという。
オカルト番組への出演経験があり、オカルト話も披露している。

淡路 幸誠(あわじ こうせい、1990年2月14日 - )(33歳)

ボケDJ担当[2]、立ち位置は向かって右。
大阪府出身。身長178cm、体重65kg。血液型A型。
趣味はDJ、写真映画鑑賞、ヒップホップダンス[2]
特技はアクション、スタイルの良さ。
母子家庭で育つ。母親に負担をかけさせたくなかったため高校1年生からアルバイトに励み、大学も奨学金で通っていたものの[5]、結局中退した。 事務所の先輩芸人「ザ・たっち」がMCを務めるYoutubeチャンネル「たっちアカデミー」に出演している。
2022年11月13日、結婚[6]。同月30日(29日深夜)放送の『千原ジュニアのヘベレケ』(東海テレビ)の番組内で公表した[6]
2023年2月8日、第1子男児が誕生[7]

来歴・概説[編集]

2人とも大阪府出身で、小学校1年生からの幼馴染同士[8]大阪府立堺西高等学校桃山学院大学と同じ学校に在籍していた[2]。高校では部員を5人集めて、柔道サークルを創設した[9]。2人で初めて立ったステージは高校の文化祭で、お笑いではなくバンドとしての出演だった[8]。なお、バンドで唯一作ったオリジナル曲は「誰よりも目立ちたい」というタイトルの曲だった[8]。2人ともラーメンズのコントを見てラーメンズについて話し合う「ラーメンズ部」というサークルに所属していた[2]

柔道サークルの部員5人中4人が同じ大学へ進学し、部員が7回生1人しかいなかった演劇部を乗っ取るような形でコントサークルに変えた[9]。19歳でお笑いを始めた当初は5人組のユニットだった(その中には中国人留学生や、後にシュテンドウジを結成する上田遼馬もいた)[4]。その後、メンバーの1人が留学で脱退。さらに上田がネタ合わせに遅刻したのを理由に脱退させられ、トリオとなる。ユニット名も「100ジャシカ」→「100レノン」→「インベーダーズ」と改名を重ねた[10]

学園祭でミス・コンテストのMCを担当したことをきっかけにスカウトを受け[11]、大阪の松竹芸能に所属していたが[12]ラーメンズへの憧れからトリオで上京して東京に拠点を移す[2]。上京後は改めて養成所「目黒笑売塾」の11期に入り、2014年4月、同塾卒業に伴いホリプロコムへ所属[13]。卒業のタイミングでまた1人が脱退し、現在のコンビとなった[4]。タレントになりたいと思って所属先は敢えてラーメンズと同じ事務所を選ばなかった[2]バナナマンの影響もあり[11]吉本興業ワタナベエンターテインメントでは自分たちにチャンスが回って来るかどうかわからないと考えて現在の事務所を選んだという[11]

地上波テレビ初出演は『PON!』(日本テレビ)の2015年9月7日放送「お笑い数うちゃPON!」のコーナー。当時披露していたのは柔道ネタだった[14]

現事務所への所属は2014年だが、松竹芸能にスカウトされ養成所に所属したのは大学2年生の頃(2009年)である[9]ため、芸歴はNSCにおいて大阪校32期・東京校15期と同期である。目黒笑売塾での同期にはパンプキンポテトフライなどがいる。

コンビ名の由来[編集]

フランスパリのファッションブランド「MAISON KITSUNÉ(メゾンキツネ)」が由来。このブランドがKitsuneというレコードレーベルもやっていることから「そういうハイカルチャーに僕らもなりたい」という考えで名付けた[15]

同じ事務所の先輩であるサイキック芸人・キックからは「芸能人はキツネが憑くと爆発的に売れるらしい」という助言も受けていた[15]。また淡路のアルバイト先の風水好きのおばちゃんがライブを見に来た際、「(きつねと言えば)稲荷神もあるから、神様の名前を付けるというのはどうなの」と言われたことから稲荷神を祀る稲荷神社へ参拝するようにしている[15]。「2人ともキツネ顔だから」[14]という理由は、コンビ名の由来の説明が面倒臭い時に用いていたという[15]

芸風[編集]

かつてはもみ合いになってTシャツを破るコントを演じていた。他に「ギャルおっさん」などのネタがあったがそれらのネタでは事務所ライブで「1ミリもウケなかった[11]」「自分たちが面白いと思っていても、実際ウケるものとはえげつないほどのズレがあった[11]」ということで「今キャッチーに思えるのは歌謡漫才[11]」と思い立ち、2017年頃からは昭和歌謡などを現代風にアレンジした歌謡漫才を多く披露している[16][17]

大津がウクレレを弾き、淡路がMacBookに接続したサンプラーAbleton Liveでコントロールしてエレクトロニック・ダンス・ミュージックでよく使われているフレーズや効果音を出すなどのネタを演じ、この一連の漫才は「パリピ漫才」とも言われている。淡路がDJとヒップホップダンスが趣味であることがネタに生きているとされている[2]。大津が上手いことを言い、「上手い事言わんでええねん」「どういう意味やねん」と効果音が出る事も多い。こう言った台詞や音楽は何個も用意している[8]

歌謡漫才が誕生したきっかけは、淡路がダンスとDJに出会いそれが楽しくて仕方なくなり、一方で大津はパチンコにハマって100万円ほど借金がかさみその返済のためにアルバイトへ明け暮れ、ネタ合わせの時間が無くなったりライブにも出られなかった。そんな時に30分間のミニ単独公演の仕事が入り、淡路から漫才とダンスミュージックをかけ合わせた歌謡漫才の案を大津に話してみたら、大津がそれに承諾したことだった[4]

このネタは考案したものの最初は使わず、過去最高と思ってこれは行けると思ったという他の漫才ネタをライブで披露したところ本人たち曰く逆に「シャレにならんくらいスベった」ため、このパリピ漫才を次のライブでかけたところウケて軌道に乗り始めた[8]。パリピ漫才で『バナナマンの爆笑ドラゴン』(NHK総合)に出演し、テレビ露出の機会が増えるきっかけにもなったが当時はこのネタが浅草芸人を馬鹿にしているんじゃないかという趣旨で、この番組の出演者として入れてもらえたという[3]。淡路はネタでダンスが上手くできないとネタの出来が悪くなくても、本当に悔しくなって落ち込むという[3]

舞台に出る時には「きつねコンコンブラザーズ」のテーマ(寄席囃子「デイビー・クロケット」[18]をアレンジし、独自に歌詞をつけたもの)を出囃子にしている[19]

テレビ出演などで忙しくなったことによりアルバイトがし辛くなっても貰えるギャラは多くなく、その上DJセットが20万円でネタ用に買う曲の費用や声を変換するなどの機材に2~3万円かかっている。クラブに営業で呼ばれることも増えたが、営業ネタ用に新しいスピーカーも購入し一度しか使ってない3万円の機材もあるということで機材費がかさんでDJネタを始めるようになってからまた貧乏になったと話している[5]。2020年11月11日放送の『NETA FESTIVAL JAPAN』では、「パーティーペイ」のネタの最中に激しく踊った淡路がぶつかって機材が倒れてしまい、故障こそ免れたものの締めの効果音を代わりに口で発さざるを得なくなっていた[20][21]

淡路は新庄剛志モノマネもしており、2020年9月3日放送の『櫻井・有吉 THE夜会』(TBSテレビ)で新庄本人と共演した際に公認されている[22]

出演[編集]

テレビ[編集]

現在のレギュラー番組[編集]

過去の出演番組

テレビドラマ[編集]

ラジオ[編集]

映画[編集]

  • 有吉の壁 カベデミー賞 THE MOVIE「ドライブ・アイ・サー」(2022年6月11日、ライブビューイングジャパン)[30]
  • ガディガルズ(2022年) - 声の出演[31]

Web番組[編集]

MV[編集]

  • きつね×EXIT 「L.O.K.F」(2020年) [32]
  • May'n「あはっててっぺんっ」(2022年)[33]
  • SUCCESS「JUMP & SONIC - HEY-YO!! -」(2022年)[34]

配信シングル[編集]

  • ペアーズ(2023年8月23日、Anchor Records)

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 大津広次が小西役、淡路幸誠が中尾役。

出典[編集]

  1. ^ a b コンビ情報 きつね”. M-1グランプリ. 2018年2月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j 2018年2月9日放送 内村てらす”. TVでた蔵. ワイヤーアクション (2018年2月9日). 2018年2月10日閲覧。
  3. ^ a b c 歌謡漫才で大ブレイク中の芸人「きつね」インタビュー! 「ジャルジャルや、ザ・ドリフターズに影響され…」”. TOCANA (2018年6月8日). 2018年11月6日閲覧。
  4. ^ a b c d e 【インタビュー】ダンスミュージック×昭和歌謡......お笑いコンビ・きつね、ネタ誕生のきっかけは借金100万円だった!?”. トレンドニュース (2018年5月1日). 2018年11月6日閲覧。
  5. ^ a b 親の都合、DJ機材…芸人コンビ「きつね」の貧乏エピソード”. 日刊ゲンダイ (2018年10月1日). 2018年10月2日閲覧。
  6. ^ a b “きつねの淡路幸誠が6歳下の一般女性と結婚 来年2月に第1子誕生予定”. サンスポ (産経デジタル). (2022年11月30日). https://www.sanspo.com/article/20221130-EF2EMM7CDFFEDMW27ZVNJH3CLE/ 2022年12月2日閲覧。 
  7. ^ きつね淡路幸誠、第1子男児誕生を報告 妻&息子の写真を添え「より一層精進します」”. ORICON NEWS. 2023年2月8日閲覧。
  8. ^ a b c d e 進化形“パリピ漫才”で化けた「きつね」 DJ機材とウクレレのリズムで狙うは「歌ネタ王」”. スポーツニッポン (2018年11月18日). 2018年11月22日閲覧。
  9. ^ a b c 幼馴染2人でお笑い界のハイブランドを目指す【きつね(前編)】│Break × CoffeeBreak”. breakcb.com. 2020年12月19日閲覧。
  10. ^ きつね 大津 twitter 2015年5月24日 9:42
  11. ^ a b c d e f 日経エンタテインメント! 2021年5月号「ばらえてぃびと」
  12. ^ R-1ぐらんぷり 2012年1月22日
  13. ^ GOOUT CAMP「ARTIST きつね」
  14. ^ a b PON! 2015年9月7日放送回”. gooテレビ (2015年9月7日). 2018年2月10日閲覧。
  15. ^ a b c d 【実録】本当にあったドッペルゲンガー体験と事故物件での恐怖…! 注目芸人「きつね」が語る3つの怖い話がヤバ過ぎる!”. TOCANA (2018年6月10日). 2018年11月6日閲覧。
  16. ^ 第18回「2月5日放送分出演権」笑レース”. 笑レース. フジテレビ (2018年2月5日). 2018年2月10日閲覧。
  17. ^ ミュージャック 2017年8月5日放送回”. gooテレビ (2017年8月5日). 2018年2月10日閲覧。
  18. ^ 春風亭昇太の出囃子。原曲はカントリー・ミュージックである「デイビー・クロケットの歌」。
  19. ^ ホリプロコムお笑いチャンネル「きつね2017 11ゴールド」 など。
  20. ^ 今まで起きた事のないことが、ついに起きましたので是非に見てください。2021年10月6日閲覧。
  21. ^ 2021-10-06- X(旧Twitter)
  22. ^ 神奈月か、きつね・淡路か――新庄バブルで“BIGマネー”を手にするのはどっち?”. 日刊サイゾー (2021年11月30日). 2021年12月25日閲覧。
  23. ^ TBS. “オールスター後夜祭”. TBSテレビ. 2018年10月7日閲覧。
  24. ^ オールスター後夜祭21春”. TBS (2021年3月27日). 2021年3月29日閲覧。
  25. ^ 竹内涼真主演「きみセカ」特別編が金ローで放送、特別ゲストに小関裕太、長濱ねる”. 映画ナタリー. 株式会社ナターシャ (2022年1月13日). 2022年1月13日閲覧。
  26. ^ 『君と世界が終わる日に』公式サイト > トピックス”. 『君と世界が終わる日に』公式サイト. 日本テレビ放送網株式会社 (2022年1月13日). 2022年1月13日閲覧。
  27. ^ ラジオ放送「決戦!お笑い有楽城」実施報告(2017秋優勝は卯月)”. 日本音楽事業者協会 (2017年10月2日). 2018年2月10日閲覧。
  28. ^ サンドウィッチマンの天使のつくり笑い 2017年11月28日”. NHK (2017年11月28日). 2018年2月10日閲覧。
  29. ^ きつねのこんこんらじお”. FM NACK5. 2021年10月6日閲覧。
  30. ^ 有吉の壁 カベデミー賞 THE MOVIE|6 /11(土)6/12(日)全国の映画館で2日間限定上映!”. LIVE VIEWING JAPAN. 2022年6月14日閲覧。
  31. ^ “劇場アニメ「ガディガルズ」10月14日より上映決定、二ノ宮ゆい・逢来りん・Machicoら出演”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年10月6日). https://natalie.mu/comic/news/496486 2022年10月6日閲覧。 
  32. ^ きつねとEXITが歌い踊る「L.O.K.F」のMV公開(動画あり)”. お笑いナタリー. 2022年10月30日閲覧。
  33. ^ 【May’n】が歌う!アニメ主題歌の映像特典には、“お笑い” がたっぷり!『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』 | アニメージュプラス - アニメ・声優・特撮・漫画のニュース発信!”. animageplus.jp. 2022年10月30日閲覧。
  34. ^ 新ユニット・SUCCESS、鮮烈デビュー!その正体はお笑いコンビ・きつねの“友人”⁉情熱的に歌い踊る90年代風MV公開!SUCCESS無二の親友(?)きつねとプロデュースのヒャダ...”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2022年10月30日閲覧。

外部リンク[編集]