あおば通駅

あおば通駅
地上入口(2022年6月)
あおばどおり
Aobadōri
(0.5 km) 仙台
地図右は仙台市地下鉄南北線・東西線の仙台駅
所在地 仙台市青葉区中央三丁目2番1号地先
北緯38度15分38.7秒 東経140度52分42.4秒 / 北緯38.260750度 東経140.878444度 / 38.260750; 140.878444座標: 北緯38度15分38.7秒 東経140度52分42.4秒 / 北緯38.260750度 東経140.878444度 / 38.260750; 140.878444
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 仙石線
キロ程 0.0 km(あおば通起点)
電報略号 アリ
駅構造 地下駅
ホーム 1面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
18,987人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 2000年平成12年)3月11日[2]
乗換 仙台駅仙台市地下鉄
備考
  1. ^ 市営地下鉄のりかえ口に導入[3]
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地下入口(2022年6月)

あおば通駅(あおばどおりえき)は、宮城県仙台市青葉区中央三丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)仙石線である。

仙台トンネルの西端に位置する、同線の起点駅である。

歴史[編集]

当駅は元々仙台駅の仙石線ホームとして開業する予定であり、仙石線と新幹線東北本線仙山線の乗換は当駅で行うことが想定されていた。構想段階では現在の仙石線仙台駅付近に「仙台東口駅」を設ける案もあったが、最終的に仙石線の仙台駅を現在地に置くことが決定し、当駅は延伸区間の新駅として別の名前を付与することとなった。

当駅は「青葉通」の地下にあるが、駅名決定時に親しみやすさをもたせるために平仮名とした。なお、仙台市地下鉄東西線(2015年開業)にも青葉通の地下に「青葉通一番町駅」があるが、両駅の最も近い出口同士でも徒歩7分程度離れている。

仙台 - 苦竹間の踏切による交通渋滞問題を解消するために、1985年昭和60年)に着工した連続立体交差事業仙台トンネル参照)として、仙石線仙台駅の地下駅として建設された。構想段階では仙台市地下鉄東西線との直通運転を視野に入れており、連続立体交差事業の補助金が下りる区間を長くするために、当駅までをJR区間として建設された。

年表[編集]

  • 2000年平成12年)3月11日:仙石線の地下化および延伸と同時に開業[2]
  • 2002年(平成14年)12月15日:自動改札機導入。
  • 2003年(平成15年)10月26日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[4]
  • 2007年(平成19年)4月1日:びゅうプラザでの海外旅行取扱を廃止。
  • 2010年(平成22年)
    • 3月:窓口カウンター化、みどりの窓口・びゅうプラザ一体化などのリニューアル工事が完了。
    • 4月1日:リニューアルオープンセレモニー実施[5]。市営地下鉄のりかえ口の業務が東北総合サービスに委託となる。「びゅうプラザ仙台 あおば通店」の管轄が仙台団体旅行センターから仙台駅(びゅうプラザ仙台)となる。
  • 2016年(平成28年)9月1日:「びゅうプラザ仙台」のびゅうトラベルサービス移管に伴い、「びゅうプラザ仙台 あおば通店」もびゅうトラベルサービス運営となる。
  • 2017年(平成29年)10月1日:駅業務が全てJR東日本東北総合サービスに委託となる。
  • 2019年(平成31年)3月30日びゅうプラザの営業を終了。
  • 2022年令和4年)1月31日みどりの窓口の営業を終了[6]

駅構造[編集]

島式ホーム1面2線を有する地下駅である[1]。JRの特定都区市内制度における「仙台市内」の駅である。

JR仙台駅とは約400 mの距離があり、両駅および地下鉄南北線仙台駅は仙台駅東西地下自由通路で連絡している(ホーム東端には、地下鉄南北線仙台駅ホームと直通する改札〔市営地下鉄のりかえ口〕が設置されている)。

当駅西方にある青葉通地下道および2015年12月開業の地下鉄東西線青葉通一番町駅とは地下通路による接続は図られていないが、同駅は仙石線仙台市内区間(当駅 - 中野栄駅間)が不通となった場合の代替輸送(振替輸送)指定駅とされている。

南町通直下に所在する同じく地下鉄東西線の仙台駅とは、直接接続されておらず、地下鉄南北線ホームを経由する形となっており、階層の上下を繰り返す形になるため、ややアクセスに難がある。

仙台駅が管理し、JR東日本東北総合サービスが受託する業務委託駅。直営駅時代は仙台駅管理下でありながら、駅長が配置されていた。また営業はあおば通駅在勤の社員とまれに仙台駅の出札・改札の各部署に所属する社員が担当していた。

2つの改札口があるが、このうちの1つは仙台市地下鉄南北線仙台駅と連絡する乗換改札口(市営地下鉄のりかえ口)である。地下1Fの直接改札口に、自動改札機自動精算機自動券売機・多機能券売機[3]指定席券売機が設置されている[3]。市営地下鉄のりかえ口にはお客さまサポートコールシステムが導入されており、終日インターホンによる案内となる[3]。また、1箇所で一方の出場と他方の入場を同時に処理する形式ではなく、JR・地下鉄各社局の自動改札機がそれぞれ単独で向かい合わせに配置され、両社局の改札の間に各社局の自動券売機が設置されている。さらに、各社局ごとに自動精算機も設置されている。なお、icscaSuica仙台エリアの相互利用により開始された、地下鉄と仙石線の連絡定期券は、当駅からの乗り継ぎの場合は、駅名が異なるという理由により取り扱っていない(仙石線を含む、JRの仙台駅と地下鉄の仙台駅の間であれば連絡定期券の購入が可能)。

かつては改札内コンコースにKIOSKがあったが、撤去されている。

のりば[編集]

番線 路線 行先
1・2 仙石線 松島海岸石巻方面

(出典:JR東日本:駅構内図

  • 当駅の発車メロディは、2016年6月まで仙台駅在来線ホームで使用されていたさとう宗幸の『青葉城恋唄』をモチーフにした曲(榊原光裕作曲)をアレンジしたバージョンである。
  • 2015年5月29日まで運行されていた快速列車は15時台以降、仙台方面から当駅まで乗車し、そのまま列車から降りずに目的地へ折り返し乗車するという座席確保目的の区間外乗車を防ぐため、降車終了後に一度ドアを閉める措置が取られていた。

利用状況[編集]

JR東日本によると、2022年度(令和4年度)の1日平均乗車人員18,987人である[利用客数 1]

開業後の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
1999年(平成11年) 13,546  
2000年(平成12年) 19,198 [利用客数 2]
2001年(平成13年) 19,884 [利用客数 3]
2002年(平成14年) 19,566 [利用客数 4]
2003年(平成15年) 19,890 [利用客数 5]
2004年(平成16年) 20,449 [利用客数 6]
2005年(平成17年) 21,200 [利用客数 7]
2006年(平成18年) 21,298 [利用客数 8]
2007年(平成19年) 21,535 [利用客数 9]
2008年(平成20年) 21,587 [利用客数 10]
2009年(平成21年) 21,155 [利用客数 11]
2010年(平成22年) 20,180 [利用客数 12]
2011年(平成23年) 非公表  
2012年(平成24年) 19,441 [利用客数 13]
2013年(平成25年) 20,461 [利用客数 14]
2014年(平成26年) 20,403 [利用客数 15]
2015年(平成27年) 21,332 [利用客数 16]
2016年(平成28年) 22,026 [利用客数 17]
2017年(平成29年) 22,345 [利用客数 18]
2018年(平成30年) 22,651 [利用客数 19]
2019年(令和元年) 22,745 [利用客数 20]
2020年(令和02年) 18,232 [利用客数 21]
2021年(令和03年) 18,223 [利用客数 22]
2022年(令和04年) 18,987 [利用客数 1]
一日平均乗車人員(単位:人/日)
  • JR東日本・東北地区の駅では仙台駅に次ぐ第2位。
  • 1999年度(平成11年度)は、開業日である2000年3月11日から同年3月31日までの計21日間を集計したデータ。
  • 2011年度(平成23年度)は、東北地方太平洋沖地震東日本大震災)の影響から統計値が公表されていない。

駅周辺[編集]

駅周辺には都市銀行の支店などが多く立ち並ぶ。

上りの「あおば通駅」バス停は当駅開業前から存在するものであり、2015年12月5日までは「仙台駅前」降車場と称した。電力ビルおよび青葉通一番町方面からの仙台駅を終点とする仙台市営バスのみが停車する。

下りの「あおば通駅」バス停は霊屋橋晩翠通方面へ向かう仙台市営バスが停車するほか、東北アクセス高速バス降車停留所としても利用されている[7]

隣の駅[編集]

東日本旅客鉄道(JR東日本)
仙石線
あおば通駅 - 仙台駅

脚注[編集]

記事本文[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 仙台支店と仙台中央支店の所在地は同一。元は、三菱銀行仙台支店→東京三菱銀行仙台支店→三菱東京UFJ銀行仙台中央支店が位置していた場所に、三和銀行を前身とする仙台支店が同居し、現在に至る。
  2. ^ 三和銀行仙台支店→UFJ銀行仙台支店→三菱東京UFJ銀行仙台支店旧所在地にあたる。

出典[編集]

  1. ^ a b 『週刊 JR全駅・全車両基地』 13号 仙台駅・船岡駅・松島海岸駅ほか70駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年11月4日、25頁。 
  2. ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '00年版』ジェー・アール・アール、2000年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-121-X 
  3. ^ a b c d e 駅の情報(あおば通駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2023年9月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月19日閲覧。
  4. ^ 2003年10月26日(日)仙台エリアSuica(スイカ)デビュー!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2003年8月21日。 オリジナルの2020年5月26日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200526144246/https://www.jreast.co.jp/press/2003_1/20030806.pdf2020年5月26日閲覧 
  5. ^ 仙石線「あおば通駅」リニューアルオープンおよび記念セレモニー開催について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社、2010年3月25日。 オリジナルの2013年6月19日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20130619222115/http://www.jr-sendai.com/doc/100325-4.pdf2020年12月11日閲覧 
  6. ^ 駅の情報(あおば通駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2021年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月27日閲覧。
  7. ^ 仙台線 | 東北アクセス株式会社”. touhoku-access.com. 2020年5月19日閲覧。

利用状況[編集]

  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月13日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月8日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月18日閲覧。
  20. ^ 各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月12日閲覧。
  21. ^ 各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月26日閲覧。
  22. ^ 各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月10日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]